テニスの世界ランキング15位のファビオ・フォニーニ(イタリア)は、このほど自伝「Warning: My life among the lines(警告:ラインの間の僕の人生)」を発表。彼はこの…

テニスの世界ランキング15位のファビオ・フォニーニ(イタリア)は、このほど自伝「Warning: My life among the lines(警告:ラインの間の僕の人生)」を発表。彼はこの本の中で、自分の人生や戦い、そしてラファエル・ナダル(スペイン)やアンディ・マレー(イギリス)ら他の選手についての思いを率直に綴っている。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えた。【動画】調子に乗ると本当に強いフォニーニ

フォニーニは自伝の中でナダルを称賛。ナダルと初めてプレーした時のことについて、次のように書いている。

「“全米オープン”でナダルと会った。彼はシミュレーターで練習をしていたので、一緒にやらないかと聞いたんだ。彼は僕が一緒に練習したがっていると思ったようだ。それで、ナダルと初めてプレーすることになった」

フォニーニはナダルのプレースタイルやテニスへの姿勢に敬服しており、ナダルは自己鍛錬のできた選手で、常にエネルギーに満ちていると表現。

「ラファのプレーを言葉で言い表すのは難しいけれど、もし一つの単語で表現するとすれば“獰猛”だろう。規律とメソッドに導かれて火山のエネルギーが爆発するようなものだ」

ナダルのトレーニングについて話が及ぶと、彼がトレーニングに全力を尽くすことと、それが彼にとっていかに重要であるかを強調している。

「ナダルは練習での全てのポイントを、まるでグランドスラム決勝のマッチポイントであるかのようにプレーする。彼にとってテニスはそれほどの真剣勝負なのだ」

ナダルとフォニーニはコート上では良きライバル関係だ。2人は過去に16度対戦し、ナダルが12勝4敗とリードしてはいるが、素晴らしい試合もいくつもあった。

さらにフォニーニは自伝で、自身の試合中の所業についても触れている。彼はコート上ではやや短気で、そのことで批判も浴びてきた。本の中では、過去に最も思い罰金を科された時のことも綴っている。

「2014年に“ウィンブルドン”でラケットを破壊したことで大会史上最大級の罰金を科され、2017年には“全米オープン”で女性の主審を侮辱したことで大会史上2番目に重い罰金を科された。この2つの記録は誇らしいものではない。正直恥ずかしいと思っている」

自伝の中でフォニーニは、自身の人生から得たとても興味深く実感に満ちた洞察も述べている。

(テニスデイリー編集部)

※2020年「全豪オープン」でのフォニーニ

(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)