あす26日にフランスのヴァンヌで日本代表と対戦するフィジー代表が、試合登録メンバー23人を発表した。 昨年のワールドカップで“死の組”と呼ばれたプールAで4位となり、2019年大会の自動出場権を逃したフィジーだが、現在の世界ランキングは日…
あす26日にフランスのヴァンヌで日本代表と対戦するフィジー代表が、試合登録メンバー23人を発表した。
昨年のワールドカップで“死の組”と呼ばれたプールAで4位となり、2019年大会の自動出場権を逃したフィジーだが、現在の世界ランキングは日本より1つ上の10位。両国間の対戦成績はフィジーが13勝3敗と大きく勝ち越しており、日本が苦手としているチームと言える。“フライング・フィジアンズ”の愛称を持つ男たちは先週末、世界ランク2位のイングランドに15-58で完敗したが、堅守を強みとする相手から3トライを奪っており、攻撃力は脅威だ。
先発の顔ぶれはイングランド戦から5人変わり、ジョン・マッキー ヘッドコーチは日本戦に経験豊かなSHニコラ・マタワルとパワーランナーのCTBレヴァニ・ボティアをスターティングメンバーに入れてきた。11月11日のバーバリアンズ戦(●7-40)もそうだったが、相手に先制され追う展開となって敗れており、日本戦は好スタートを切ってペースを握りたいと思っている。この一週間は弱点であるディフェンスの修正に取り組み、1対1のタックルがフィジーにとってのキーポイントとなる。
先発の15人はみな海外のクラブに所属しており、そのうちの12人は日本戦がおこなわれるフランスでプレーしている。
セットピースは弱くない。スクラムでは、フランスで揉まれてきたPRマナサ・サウロとHOスニア・コトが要となる。LOネミア・ソンゲタはホンダに所属するトマシ・ソンゲタの弟で、自身はフランスへ渡る前に豊田自動織機でプレーした経験を持つ。
FWで警戒すべき選手は、2015年ワールドカップのドリームチームに選出されたLOレオネ・ナカラワ。巧みなオフロードパスを武器とし、今夏はリオ五輪のセブンズ代表としても活躍して母国に金メダルを持ち帰ったヒーローだ。
主将のNO8アカプシ・ンゲラは全盛期の勢いはないが、常にリーダーの風格があり個性派ぞろいのチームを束ねる。クレルモンで大活躍中のFLペゼリ・ヤトは走力があり、要注意のひとり。
バックラインにはデンジャラスなランナーがそろい、NECで活躍してトップリーグのトライ王になったWTBネマミ・ナンドロに注目が集まる。スーパーラグビーのクルセイダーズでも存在感を示したナンドロは、今年からモンペリエに移籍したが勝負強さは衰えておらず、先週のイングランド代表戦でも1トライを挙げた。
珍しいインド系フィジー人のSOベン・ヴォラヴォラはクルセイダーズで経験を積んだ司令塔で、欧州で長くプレーしてきたCTBアルバート・ヴリヴリはベテランとしてBKを引っ張る。
1.ペニ・ラヴァイ(サウスランド/NZ) 2.スニア・コト(マコン/FRA) 3.マナサ・サウロ(トゥーロン/FRA) 4.ネミア・ソンゲタ(ビアリッツ/FRA) 5.レオネ・ナカラワ(ラシン92/FRA) 6.ドミニコ・ワンガニンブロトゥ(ブリーヴ/FRA) 7.ペゼリ・ヤト(クレルモン・オーヴェルニュ/FRA) 8.アカプシ・ンゲラ(主将/モンペリエ/FRA) 9.ニコラ・マタワル(エクセター/ENG) 10.ベン・ヴォラヴォラ(カンタベリー/NZ) 11.ネマミ・ナンドロ(モンペリエ/FRA) 12.レヴァニ・ボティア(ラ・ロシェル/FRA) 13.アルバート・ヴリヴリ(ラシン92/FRA) 14.メトゥイセラ・タレンブラ(ボルドー・ベグル/FRA) 15.キニ・ムリムリヴァル(ラ・ロシェル/FRA)
〔リザーブ〕
16.トゥアパティ・タレマイトンガ(プロヴァンス/FRA) 17.チョエリ・ヴェイタヤキ(ナイタシリ) 18.リーロイ・アタリフォ(カンタベリー/NZ) 19.アピサロメ・ラトゥニヤラワ(ノーサンプトン・セインツ/ENG) 20.ナウリア・ダワイ(コナート/IRE) 21.エレマシ・ランドロンドロ(ナンドロンガ) 22.セルペペリ・ヴラリカ(スバ) 23.ワイセア・ナヤザレヴ(スタッド・フランセ/FRA)
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