TEAM1P2P3P4P計専大12126早大142310▽得点者 樋爪5、田中3、都田2 日本学生選手権(インカレ)もついに最終日を迎えた。2日目の準決勝で敗れた早大は、この日専大との3位決定戦に挑んだ。試合は3位決定戦にふさわしいハイレベ…

TEAM1P2P3P4P
専大
早大10
▽得点者
樋爪5、田中3、都田2

 日本学生選手権(インカレ)もついに最終日を迎えた。2日目の準決勝で敗れた早大は、この日専大との3位決定戦に挑んだ。試合は3位決定戦にふさわしいハイレベルな争いとなる。第1ピリオド中盤、樋爪吾朗(スポ3=埼玉栄)のゴールでようやく試合が動くと、1度は追いつかれるものの、毎ピリオドで着実にリードを広げていった。最終スコアは10-6で勝利し、早大はインカレを3位で終えた。

 専大ボールから始まった第1ピリオド。堅い守りで時間を使わせ、まずは専大の最初の攻撃を防いだ。続く早大の攻撃。都田楓我(スポ1=鹿児島南)が左サイドからシュートを放つが、相手ゴールキーパーに阻まれる。その後はせめぎ合いが続き、両者無得点のまま第1ピリオドは中盤に入った。何かきっかけをつかみたい早大。土橋玄(教4=埼玉・秀明英光)が流れを変える。積極的に体を寄せ、相手フローターバックから敵陣でボールを奪う。それを見た樋爪が即座に反応し、一気にゴール前へ。パスを受けて待望の先制ゴールとなった。しかし昨年インカレ準優勝の専大も黙っていない。先制した直後にパス回しから得点を奪われ、第1ピリオドを1-1で終えた。続く第2ピリオドは、早大が主導権を握る。開始1分、樋爪が相手ディフェンスと競り合いながら遠くからのシュートを突き刺すと、田中要主将(スポ4=埼玉・秀明英光)のペナルティスロー、都田のゴールで3連続得点を挙げる。専大に2点を返されるが、今度は樋爪がペナルティスローを決め、5-3で後半へ。


主将としてチームを引っ張った田中

 後半も専大に流れを渡さない。第3ピリオド1分、右サイドの土橋奏太(教2=長崎西)から左サイドの田中へのパスが通る。これを決めきり、追加点。第3ピリオド5分には、樋爪から田中へのパスが相手のペナルティを誘い、この日3回目のペナルティスローに。田中が短いテークバックから素早いシュートを放ち、ゴールを沈めた。7-4と早大3点リードで第3ピリオドは終了。「残っている体力を全て使い切った」(都田)と言う通り、第4ピリオドに入っても早大は果敢に攻める。開始直後、前線にいた樋爪へとパスがつながり、1点を追加。その後も都田、樋爪のこの日5点目となるゴールで相手を大きく突き放した。試合終盤は専大の時間が続き、少し点差を詰められるが、落ち着いた試合運びでゲームセット。最終スコアは10-6で、堂々のインカレ3位入賞を果たした。


銅メダルを手に記念撮影。笑顔でインカレを終えた

 新型コロナウイルスの影響で関東学生リーグ戦(リーグ戦)が中止となり、例年に比べチームとして実戦経験を積むことができなかった。それもあり、都田は「3位という結果を残せたのは本当にうれしい」と語る。早大は都田をはじめ多くの選手にゴールが生まれ、戦った4試合全てで二桁得点を挙げるなど、順調な仕上がりを見せた。これは、来月から始まる日本選手権最終予選会に向けても大きな収穫となったことだろう。今年、日本選手権出場を目標に掲げている早大。インカレでの経験を糧に、何としても出場権をつかみ取る。

(記事、写真 長村光)

コメント

  

田中要主将(スポ4=埼玉・秀明英光)

――今日の試合を振り返っていかがですか

今大会の中で最も早大らしい『堅守速攻』ができた試合だと思います。

――勝因は何だと思いますか

2つあると思います。1つ目は、6失点に抑えることができたこと。2つ目は、少ないシュートチャンスを確実に得点につなげたことです。

――インカレを3位で終えましたが、大会全体を振り返っていかがですか

失点を少なく抑えることができたと思います。

――エースとして全試合で得点を挙げましたが、ご自身の調子はどうでしたか

エースではないですが、主将としてしっかりとゲームメイクできたと思います。

――大会を通して印象に残っている試合、シーンはありますか

明大戦の第2ピリオドです。第1ピリオドで3点差をつけられましたが、全員が焦らずミスを修正したことで、第2ピリオドでは無失点に抑え、相手の流れを完全に断ち切ることができました。試合の中でミスを修正することができたため、印象に残っています。

――日本選手権最終予選会に向けて意気込みをお願いします

必ず日本選手権に出場します!!

都田楓我(スポ1=鹿児島南)

――今日の試合を振り返っていかがですか

今日はもう最後の試合だったので、残っている体力をすべて使い切りました。初めはシュートを何本か外してしまいましたが、修正していき、2得点を挙げることができました。自分の中ではとても良い試合だったと思います。

――大学に入って初めてのインカレでしたが、緊張はありましたか

やはり初戦の明治大学との試合は緊張しました。自分のプレーができず、少し落ち込みました。ですが、試合を重ねるごとに徐々に緊張もしなくなり、自分らしいプレーができるようになりました。

――大会を3位で終えましたが、率直な感想を教えてください

初めてのインカレで3位という結果を残せたのは本当にうれしいです。来年はさらに上を目指したいです。

――日体大戦では5得点を挙げるなど調子が良い印象でした。今大会のご自身の調子はどうでしたか

初めは緊張もあり、思うようにプレーができないでいました。しかし、試合を重ねるごとに調子も上がっていき、日体大相手でも得点することができました。総合的に見てかなり調子の良い大会でした。

――大会を通して印象に残っているゴールはありますか

日体大戦の1点目がとても印象に残っています。(自分についている)マークが日本代表にも入っている3年生の方でとても強かったのですが、その方から点を取ることができたからです。

――日本選手権最終予選会に向けて意気込みをお願いします

インカレ3位というとても良い結果を残せたので、この調子で最終予選も勝ち上がり、本選に出場できるように頑張りたいと思います。