【緊急連載第2回】綿貫陽介をサポートする兄の敬介が現地のリアルな状況をレポート 新型コロナウイルス感染拡大が収束せぬまま、9月21日に開幕を迎えるテニスの全仏オープン。世界ランク232位の綿貫陽介(日清食品)のツアーコーチとして帯同している…

【緊急連載第2回】綿貫陽介をサポートする兄の敬介が現地のリアルな状況をレポート

 新型コロナウイルス感染拡大が収束せぬまま、9月21日に開幕を迎えるテニスの全仏オープン。世界ランク232位の綿貫陽介(日清食品)のツアーコーチとして帯同している兄・敬介(明治安田生命)が「THE ANSWER」で緊急連載をスタート。現地の状況を定期的にレポートする。第2回はパンデミック禍のパリで行われる大会で、いきなり参加選手が直面したトラブルについて告白している。

 パリに到着したのは16日夕方でした。参加選手とスタッフ専用とされている市内のホテルで翌朝8時にPCR検査を受けました。

 PCR検査の結果、陰性なら試合会場へのクレデンシャルが配布されるというルールでした。それまでは自室に待機。検査結果は24時間以内に通知されるということでしたが、いきなりのトラブルです。

 24時間過ぎても大会側から一向に連絡がありません。どの選手にもスタッフにも通知は来ていないということでした。

 理由は検査結果を送付するシステムのトラブルということでした。結局、検査結果が通知されないまま、検査の30時間後、18日の正午過ぎにクレデンシャルを受け取りました。

 もしかすると、陰性ではない選手も受け取っているのではないか、という不安を他の選手も口にしていましたね。

ショックを受けたこととは? 「クレデンシャルを手にしているということは…」

「クレデンシャルを手にしているということは、陰性ということじゃないか」という説明を関係者から受けましたが、これでいいのかと、ショックを受けました。

 無事トランスポートで試合会場に到着。陽介はジェイソン・ジュン選手としっかりとした練習ができましたが、ホテルの自室にずっと待機していた人は何も知らされず。夕方になってから、練習場に遅れてくる選手もいました。

 陽介と自分は他の参加選手との横の繋がりがあったので、何とか対応できましたが、不運なケースもあったようです。

 今日(19日)は2度目のPCR検査が予定されています。1度目の検査結果はまだ知らされていませんが……。(THE ANSWER編集部)