フアン マルティン・デル ポトロ率いるアルゼンチンは、今週末のデビスカップ決勝(11月25~27日)でクロアチアと対戦し、長年にわたって叶えられていないデ杯タイトル獲得を果たそうと誓っている。 故障に苦しめられた2年のあと、ツアーで見事…
フアン マルティン・デル ポトロ率いるアルゼンチンは、今週末のデビスカップ決勝(11月25~27日)でクロアチアと対戦し、長年にわたって叶えられていないデ杯タイトル獲得を果たそうと誓っている。
故障に苦しめられた2年のあと、ツアーで見事なカムバックを果たした2009年全米チャンピオンのデル ポトロは、アルゼンチンは今、優勝を狙う上でよいポジションにつけていると信じている。
アルゼンチンは1981年に初めて決勝に進んだが、そのときはアメリカに敗れた。
「僕は素晴らしい一年を送った」とデル ポトロは言った。彼はリオ五輪のシングルスで銀メダルを獲得し、全米オープンでは準々決勝に進出した。
「僕らはよい週末にするためのすべてを手にしている。自信を感じている」とデル ポトロ。「これは本当に特別な瞬間であり、僕らはきっとやってのけられると信じている」。 アルゼンチンは、デビスカップ116年の歴史で4度決勝に進みながら一度も優勝していない唯一の国だ。
この金曜日に両国はクロアチア・ザグレブの満員御礼となったアリーナ・ザグレブのインドア・ハードコートで対戦をスタートさせる。 1995年の決勝でスロバキアを倒して優勝したクロアチアは、2度目のタイトル獲得を目指している。クロアチアのリーダーは、今季キャリア最高ランキング6位を記録したマリン・チリッチだ。 「母国のファンの前でプレーするんだから、モティベーションは大きい。おそらく、ごく小さなことが勝者を決めるような試合になるだろう」
チリッチは、自分やクロアチアのナンバー2であるイボ・カルロビッチ、またデル ポトロのようなビッグサーバーにとって重要な要素となる、速いコートサーフェスについて言及しながらこう言った。
「予想していたよりも(サーフェスは)遅かったが、アリーナの室内の気温が上がるとスピードが増すと思う。それは皆にとっていいことだ」 37歳のカルロビッチは、もうデ杯には出場しないと発表した4年後、この決勝のために戻ってきた。ボルナ・チョリッチが膝の手術からまだ完全に回復していないため、クロアチア監督のゼリコ・カラヤンがカルロビッチを起用する可能性は高い。 サーブ&ボレーのスペシャリストであるカルロビッチは、ここ半世紀でもっとも年齢の高いデ杯出場選手となるかもしれない。彼は「このように重要な試合を前にして、素晴らしい感じを覚える」と言った。 アルゼンチン監督のダニエル・オルサニックは、昨年の優勝国のイギリスに対する準決勝で、勇敢な戦いを見せたギド・ペラをシングルスのナンバー2として選ぶだろう、というのが大方の予想だ。 デル ポトロは、勝負を決めることになるかもしれない日曜日の試合で、チリッチと対戦することを楽しみにしていると言った。
「彼はすごくいい友達なんだ」とデル ポトロ。「彼は偉大な選手であり、今週末にトロフィーを勝ち獲るチャンスをつかんでいる。でも僕らのほうも、負けずにそれを勝ち獲ろうと努めるつもりだよ」。(C)AP