現地11日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)大会12日目。男子シングルス準決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第3シードのダ…

現地11日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)大会12日目。男子シングルス準決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-2、7-6(7)、7-6(5)のストレートで破り、グランドスラム2大会連続の決勝進出を果たした。そのティームが試合後のインタビューに答えた。【トーナメント表】全米OP男子シングルス

試合を振り返ってティームは「第1セットは少しラッキーなところがあった。2人とも良いテニスができていた。メドベージェフはセットダウンになっても諦めずに来たから、僕も良いプレーを続けるしかなかったよ」と語った。

第2セット、第3セットとタイブレークを制しての勝利となったが、「タイブレークは本当にメンタルにとってタフ。第3セットのタイブレークでは、ポイント5-1でリードしているし、勝てば決勝だしと色々なことを考えてしまった。本当に勝てて良かった」と振り返った。

ティームは第2セット、第3セットで転倒し、メディカルタイムアウトも取っていたが、「第2セットのタイブレークのとき、かかとに痛みが出てきたんだ。そこでシューズを変えて良くなった。アドレナリンだけで持ちこたえているのではなく、足が無事であることを祈っているよ」と、まだ足の状態が万全かどうかは分からないようだ。

そして、転倒後には大きな声をあげていたが、そのことについては「重要なポイントで上手くいっていなかったから、イライラが溜まっていたんだ。でも、終わってしまえばすべて良しだよ」と笑顔を見せた。

決勝では、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフについては「彼は素晴らしいライバル。決勝で会えるなんて最高だ。素晴らしい試合にしたい」と語った。

「すべてを勝ち取るか、何も残らないか、どちらかだ。彼とは"全豪オープン"の準決勝で2つのタイブレークなど、厳しい試合をしている。彼のファーストサーブは非常に速いし、正確。それをなんとか持ちこたえないといけない。彼とは友情もあり、素晴らしいライバル。彼とグランドスラムの決勝で初めて対決できるなんて嬉しいよ。とにかく頑張るだけだ」

厳しい試合を勝ち上がってきたティームと、自身初となるグランドスラム決勝に挑むズベレフ。グランドスラム22大会ぶりとなる新王者はどちらになるのか。注目の男子シングルス決勝は日本時間14日午前5時に開始予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのティーム

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)