現地11日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)大会12日目。男子シングルス準決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。ティーム…

現地11日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)大会12日目。男子シングルス準決勝で、第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。ティームが6-2、7-6(7)、7-6(5)で勝利し、同大会初の決勝進出を果たした。【トーナメント表】全米OP男子シングルス

第3セットはメドベージェフのサービスゲームからスタート。2セットを連取して波に乗りたいティームだが、第2セット終了後にメディカルタイムアウトを取り、右足首の治療を行っていた。

第1ゲームでブレークポイントを握りながらも、決めることができなかったティーム。第2ゲームでは逆にピンチになると、しのぎきることができず、第2セットと同様に序盤から追う立場になった。

第5ゲームでデュースの末にブレークバックのチャンスを作ったティーム。しかしメドベージェフにドロップショットからのネット際の攻防を制され、ブレークすることができない。その後、ティームは第2セットの終盤でもあったが、足を滑らせて転倒。怪我はなかったようだが、フラストレーションが溜まったようで、大きな声を幾度もあげていた。

続く第6ゲームで30-40とされたティームだったが、なんとかしのいでキープし、リードを広げさせない。するとメドベージェフのサービング・フォー・ザ・セットでチャンスを作り、第2セット同様このタイミングでブレークバックに成功。

そして第3セットもタイブレークへ。1ポイント目でミニブレークに成功したティームがそのまま奪い取り、「全米オープン」では初、グランドスラムでは4度目の決勝進出を決めた。

勝利したティームは、決勝で第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは第20シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を破っての勝ち上がり。

決勝はどちらが勝利しても、2014年「全米オープン」のマリン・チリッチ(クロアチア)以来グランドスラム22大会ぶりに新チャンピオンが誕生することになる。注目の男子シングルス決勝は現地13日、日本時間14日午前5時に開始予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのティーム

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)