「ATP250 キッツビューエル」(オーストリア・キッツビューエル/9月8日~9月13日/クレーコート)で1年ぶりの復帰を果たした錦織圭(日本/日清食品)。世界47位のミオミル・キツマノビッチ…

「ATP250 キッツビューエル」(オーストリア・キッツビューエル/9月8日~9月13日/クレーコート)で1年ぶりの復帰を果たした錦織圭(日本/日清食品)。世界47位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を相手に6-4、4-6、2-6と、復帰戦は黒星に終わったが、気持ちは前向きだ。【実際の動画】遂に錦織が公式戦に帰ってきた!1年ぶりのプレー

錦織は試合の序盤、復帰戦ながらまさかの5ゲーム連取と、良いスタートダッシュを切った。しかし徐々に試合に慣れてきた相手はミスが減り、ロングラリーが増えて錦織は体力を削られた。最初のオーバーペースもあり、試合終盤は精彩を欠いた。

結果には繋がらなかったものの、これは1年ぶりの試合。復帰から本来のテニスを取り戻す難しさは既に過去の怪我で経験しており、錦織は前向きだ。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトには、錦織の以下のコメントが掲載されている。

「100%ではなかったけれど、今日のプレーには満足している。充分にフィットしていなくて、もし2セットで終われていたら、違ったものになっていたかもしれない。チャンスもあったからね。今日は勝てる可能性があっただけに残念だけれど、良い時間だったし、ポジティブな気持ちでいるよ。高地でも良いボールが打てた。簡単ではないけれど、それも好きだ。来週に向けてより良い準備をしたい」

錦織の次の試合は9月14日開幕の「ATP1000 ローマ」。昨年は第6シードで出場し、ベスト8へ進出したが、今年はノーシードでの出場となる。いきなりシード勢など、タフな相手になる可能性もあるが、試合勘を得て少しずつ自分のテニスを取り戻すことを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ATP1000 ローマ」での錦織

(Photo by Adam Pretty/Getty Images)