アンディ・マレー(イギリス)は、少なくとももう一日、世界ナンバーワン・ランキングをキープした。 世界トップ8による「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)の第6日、…
アンディ・マレー(イギリス)は、少なくとももう一日、世界ナンバーワン・ランキングをキープした。
世界トップ8による「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)の第6日、シングルス・ラウンドロビンはグループ・ジョン・マッケンローの第3戦が行われ、マレーはスタン・ワウリンカ(スイス)を6-4 6-2で下し、3戦全勝で準決勝進出を決めた。
シーズンを1位で終えるには、この大会でジョコビッチを上回る成績を挙げなければいけないマレーは、第1セットの終わりにワウリンカのサービスを破り、第2セットでは出だしから2度ブレークを果たした。
「僕のテニスは、なかなかいい状態にあると感じている」とマレーは言った。「今日は数日前よりもいいプレーができた。肉体的にいい感じを覚えている。だから週末の試合を楽しみにしているよ」。
マレーはパリ・マスターズの際にジョコビッチを追い越して世界1位の座を引き継いだが、一方でジョコビッチはこの大会でマレーをしのぐ成績を挙げると、ふたたび王座を奪い返すことができる。
ジョコビッチは一日前に、すでにグループ3連勝を決めて準決勝に進出していた。
マレーは土曜日にミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。一方でジョコビッチは錦織圭(日本/日清食品)を迎え撃つ。
「言うまでもなく、ラオニッチはビッグサービスの持ち主で攻撃的に打ってくる。そしてチャンスと見ればネットに出てくるだろう。たぶん彼はここのコンディションが好きなのだろうと思う。ちょっぴり速めだからね」とマレーは言った。「ビッグサーバーに対しては、通常、多くのチャンスは手にできない。その希少なチャンスを得たときに、それをつかむか否かに勝負はかかってくる」。
マレーは今年、ラオニッチと対戦した6度すべてで勝っており、その中にはウィンブルドン決勝も含まれていた。
「(今日)試合の中で何度かチャンスを生み出した。チャンスを得たときには、僕はここまでのところ、かなり機能的にそれをものにしてきた」とマレー。「もし勝ちたければ、僕は明日も同じようにする必要があるだろう」
金曜日のナイトマッチで、錦織はマリン・チリッチ(クロアチア)に6-3 2-6 3-6で敗れたが、この試合が始まる前に(マレー対ワウリンカの結果を受けて)、錦織の準決勝進出は決まっていた。
なお、より早い時間帯に行われたダブルスで、マレーの兄ジェイミー(イギリス)はブルーノ・ソアレス(ブラジル)とのペアで、ボブ&マイクのブライアン兄弟(アメリカ)を6-3 6-4で下し、今年のダブルスの世界ランキングを首位で終えることを確実にしている。これを受け、弟アンディは、「この週末に何が起きようと、僕らは今年を振り返り、僕らがやってのけたことを家族として誇りに思うことができるよ」と話した。(C)AP
【18日試合結果】※[ ] 数字はシード順位、ダブルスはスーパータイブレークのスコア
第1試合 ○ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)[5] 6-7(5) 6-4 [10-4] ●ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)[1]
第2試合 ○アンディ・マレー(イギリス)[1] 6-4 6-2 ●スタン・ワウリンカ(スイス)[3]
第3試合 ○レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)[7] 6-3 7-6(8) ●フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス(スペイン)[4]
第4試合 ○マリン・チリッチ(クロアチア)[7] 3-6 6-2 6-3 ●錦織圭(日本)[5]
【19日試合予定】
第1試合(12時開始)ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)[5] vs ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(アメリカ)[3]
第2試合(14時以降)アンディ・マレー(イギリス)[1] vs ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[4]
第3試合(18時以降)ジェイミー・マレー/ブルーノ・ソアレス(イギリス/ブラジル)[2] vs レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)[7]
第4試合(20時以降)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[2] vs 錦織圭(日本)[5]