世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)第6日は、ジョン・マッケンロー・グループのラウンドロビン(総当たり戦)最終戦が行われている。 …

 世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)第6日は、ジョン・マッケンロー・グループのラウンドロビン(総当たり戦)最終戦が行われている。

 シングルス第1試合で、世界1位のアンディ・マレー(イギリス)が3位のスタン・ワウリンカ(スイス)を6-4 6-2で破り、グループ3連勝の1位で準決勝に進出した。

 ワウリンカはこの敗戦で1勝2敗。それにより錦織圭(日本/日清食品)は、このあと行われるシングルス第2試合でマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する前にグループ2位が確定し、準決勝進出が決まった。

 現時点で錦織は1勝1敗で、チリッチは2敗。 錦織がチリッチに敗れた場合、1勝2敗となりワウリンカと並ぶが、錦織とワウリンカの直接対決は錦織が勝っているため、順位は錦織が2位となる。

 もうひとつのグループ、イワン・レンドル・グループはすでにラウンドロビンの3戦を戦い終え、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が3勝で1位、ミロシュ・ラオニッチが2勝1敗で2位となり、準決勝に進んだ。

 準決勝は19日土曜日に行われる。トーナメント方式で、グループ1位はもうひとつのグループの2位と戦うため、マレーはラオニッチと、ジョコビッチは錦織と対戦することになった。

 3年連続でATPファイナルズを戦う錦織は、初出場の2014年にベスト4入りを果たし、それ以来の準決勝進出。昨年はラウンドロビンで敗れていた。

 ATPファイナルズは、8選手がラウンドロビンの試合数に応じて出場フィー(1試合10万2000ドル、2試合13万4000ドル、3試合17万9000ドル)を獲得し、ラウンドロビンで勝利する毎に17万9000ドル、さらに準決勝の勝利で54万5000ドル、優勝で113万ドルが加算される仕組み。優勝賞金は最高で239万1000ドル(日本円でおよそ2億5000万円)に上る。

 またポイント配分は、ラウンドロビンで勝利する毎に200ポイント、準決勝で勝つと400ポイント、優勝すると500ポイントが加算され、優勝者は最大で1500ポイント獲得できる。

 マレー(11185ポイント)とジョコビッチ(10780ポイント)は世界1位を争い、ワウリンカ(5115ポイント)、ラオニッチ(5050ポイント)、錦織(4705ポイント)は世界3位の座を争っている状況だ。※ポイントは大会前のもの

(テニスマガジン/Tennis Magazine)

【18日試合予定&結果】※[ ] 数字はシード順位、ダブルスはスーパータイブレークスコア

第1試合 ○ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)[5]  6-7(5) 6-4 [10-4] ●ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)[1]

第2試合 ○アンディ・マレー(イギリス)[1] 6-4 6-2 ●スタン・ワウリンカ(スイス)[3]

第3試合(18時以降)フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス(スペイン)[4] vs レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)[7]

第4試合(20時以降)錦織圭(日本)[5] vs マリン・チリッチ(クロアチア)[7]