世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)の第3日、シングルスはイワン・レンドル・グループのラウンドロビン第2戦が行われた。 ATPファ…

 世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)の第3日、シングルスはイワン・レンドル・グループのラウンドロビン第2戦が行われた。

 ATPファイナルズ初出場のふたり、ドミニク・ティーム(オーストリア)とガエル・モンフィス(フランス)が対戦し、6-3 1-6 6-4のフルセットの戦いの末、ティームが勝ち上がってグループ通算成績を1勝1敗とした。

 初戦でのティームはノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し、第1セットを取ったあと、1ゲームも取れずに第2セットを落として敗れていた。  「今日の僕は初戦でおかしたミスを避けようとした。それほどうまくいったわけではなかったけれど、第3セットでは気持ちで負けず踏ん張り続けるよう努めた」とティームは言った。  しかしながら、この試合のティームは相手からの助けも得ている。  モンフィスは第1セットを落としたあと、第2セットで調子を回復させ、手にした3つのブレークポイントのすべてをものにして勝負を最終セットにもち込んだが、彼のサービスゲームは本当の意味で勢いに乗ってはいなかった。試合の最後のゲームでモンフィスはこの日の5本のダブルフォールトのうち3本をおかし、勝負を決めるブレークを文字通り献上してしまった。  いまだ、パリ・マスターズで棄権を余儀なくされた脇腹の故障から回復過程にいるというモンフィスは、「厳しい試合だった。素晴らしいプレーをしたとは思わないが、持てるすべてを出し尽くした」と試合後に言った。モンフィスは、まだ準決勝に進むチャンスをわずかに残しているにも関わらず、故障ゆえにジョコビッチに対する最終試合を棄権するかもしれないと示唆した。  ティームは勝ち上がるため、モンフィスよりもいい位置につけているが、それを生かすには木曜日にミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を倒す必要がある。ジョコビッチとラオニッチは火曜日の最終試合で対戦し、ジョコビッチが7-6(6) 7-6(5)で勝って2勝目を挙げ、準決勝に一番乗りした。(C)AP

【15日試合結果】※現地時間

第1試合 ○ジェイミー・マレー/ブルーノ・ソアレス(イギリス/ブラジル)[2] 6-3 1-6 6-4 ●ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(アメリカ)[3]

第2試合 ○ドミニク・ティーム(オーストリア)[8] 6-3 1-6 6-4 ●ガエル・モンフィス(フランス)[6]

第3試合 ○イバン・ドディグ/マルセロ・メロ(クロアチア/ブラジル)[6] 7-5 6-4 ●トリート・ヒューイ/マックス・ミルニー(フィリピン/ベラルーシ)[8]

第4試合 ○ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[2] 7-6(6) 7-6(5) ●ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[4]

【16日試合予定】

第1試合(12時開始)ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)[5] vs レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)[7] 

第2試合(14時以降)アンディ・マレー(イギリス) [1] vs 錦織圭(日本)[5]

第3試合(16時以降)ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)[1] vs フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス(スペイン)[4]

第4試合(18時以降)スタン・ワウリンカ(スイス)[3] vs マリン・チリッチ(クロアチア)[7]