世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)のシングルスで、スタン・ワウリンカ(スイス)は初めて世界ナンバーワン経験者ではない選手に敗れる…
世界トップ8によるエリート大会「バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ」(イギリス・ロンドン/賞金総額750万ドル/室内ハードコート)のシングルスで、スタン・ワウリンカ(スイス)は初めて世界ナンバーワン経験者ではない選手に敗れることになった。
このシーズン最後の威信ある大会で、過去3年にわたり準決勝に進んでいた全米優勝者のワウリンカは、月曜日のラウンドロビン初戦で錦織圭(日本/日清食品)に2-6 3-6で敗れた。
「僕の本来でき得ることに照らせば、素晴らしい試合とは言い難かった。それは確かだ」とワウリンカ。「今日は大したことができなかった。すべてにおいて、のろかったよ。テニスに関しても動きに関しても、すごく躊躇いがあった」。
ワウリンカは世界トップ8選手のためのこの大会で6勝7敗の戦績を持つが、彼の過去の6敗はロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチに対する各2敗だ。
錦織に対する敗戦は、ワウリンカが大会から去ることを意味するものではないが、彼が世界3位でシーズンを終えるチャンスを危険にさらしかねないものだ。錦織とミロシュ・ラオニッチ(カナダ)の双方が、アンディ・マレー(イギリス)、ジョコビッチ(セルビア)に次いで3位で2016年を終えるチャンスを手にしている。
「年を終える前に、素晴らしいテニスをするための何かがまだ僕の中にあると確信している。だから、次の試合でそうできるよう全力を尽くすよ」とワウリンカは言った。「あと2試合で、よりよいプレーをする準備を整えるために、必要なことを明日行うつもりだ」。
現在5位の錦織は、各セットでワウリンカのサービスを2度ブレークし、自分のサービスゲームでは一度もブレークを許さない安定したプレーで3位に進むチャンスを広げた。
「ランキングについてはあまり考えてはいないけれど、4位か3位で年を終えることができたらいいな、とは思う」と錦織。「今週いいプレーができたら、そうなれる可能性はかなりあるはずだ」。
一方、より遅い時間にマレーは初めて世界1位の選手としてコートに立ち、マリン・チリッチ(クロアチア)を6-3 6-2で下して初戦を勝利で飾った。
とはいえジョコビッチは今週の結果次第で、1位の座をマレーから奪い返す可能性を擁している。(C)AP
【14日試合結果】※[ ] 数字はシード順位
第1試合 ○レイブン・クラーセン/ラジーブ・ラム(南アフリカ/アメリカ)[7] 7-5 6-4 ●ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)[1]
第2試合 ○錦織圭(日本)[5] 6-2 6-3 ●スタン・ワウリンカ(スイス)[3]
第3試合 ○ヘンリー・コンティネン/ジョン・ピアース(フィンランド/オーストラリア)[5] 6-3 7-6(7) ●フェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス(スペイン)[4]
第4試合 ○アンディ・マレー(イギリス) [1] 6-3 6-2 ●マリン・チリッチ(クロアチア)[7]
【15日試合予定】※現地時間
第1試合(12時開始)ジェイミー・マレー/ブルーノ・ソアレス(イギリス/ブラジル)[2] vs ボブ・ブライアン/マイク・ブライアン(アメリカ)[3]
第2試合(14時以降)ガエル・モンフィス(フランス)[6] vs ドミニク・ティーム(オーストリア)[8]
第3試合(16時以降)イバン・ドディグ/マルセロ・メロ(クロアチア/ブラジル)[6] vs トリート・ヒューイ/マックス・ミルニー(フィリピン/ベラルーシ)[8]
第4試合(20時以降)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[2] vs ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[4]