サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにするこ…

サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、ダービー・カウンティのU-19イングランド代表MFのルイ・シブレイ(18)が決めたハットトリックだ。

幼少期からダービーのアカデミーで過ごしたシブレイは、すでにファーストチームデビューを果たしている逸材。MFマックス・バードらとともに、黄金世代の一人に数えられている。

そのシブレイが一躍名を広めたのが2020年6月20日に行われたチャンピオンシップ(イングランド2部)第38節のミルウォール戦でのハットトリックだ。

自身にとって2度目のリーグ戦先発出場となったこの試合、シブレイが圧巻の活躍を見せる。

ミルウォールに先制を許して迎えた26分、シブレイはペナルティーアーク付近でパスを受けると、細かいタッチで狭いエリアを突破し、そのまま左足で豪快に決めた。

前半を1-1で折り返すと、迎えた71分にはダービー攻撃陣の繋ぎから相手DFの裏を取ったシブレイが右足で流し込み、逆転に成功する。

さらに試合終了間際の90分にはカウンターからシブレイが味方のお膳立てを流し込み、ハットトリックとした。

前節のブラックバーン戦でプロ初ゴールを決めたばかりだったシブレイ。このセンセーショナルな活躍で一躍注目を浴びている。