2016年のワールドラグビー表彰式が11月13日にロンドンで開催され、年間最優秀選手賞には、男子はニュージーランド代表のSOボーデン・バレットが、女子はイングランド代表主将でもあるルースFWのサラー・ハンターが選ばれた。 ニュージーランド…

 2016年のワールドラグビー表彰式が11月13日にロンドンで開催され、年間最優秀選手賞には、男子はニュージーランド代表のSOボーデン・バレットが、女子はイングランド代表主将でもあるルースFWのサラー・ハンターが選ばれた。
 ニュージーランド代表が年間最優秀選手に選ばれるのは5年連続で、バレットは5人目(ダン・カーターとリッチー・マコウは3回ずつ受賞)。今年はチームメイトのHOデイン・コールズと、イングランド代表のCTB/SOオーウェン・ファレル、LOマロ・イトジェ、NO8ビリー・ヴニポラ、アイルランド代表のNO8ジェイミー・ヒースリップもノミネートされていたが、ハリケーンズにスーパーラグビー初優勝をもたらしたあと国代表戦でも輝き続け(2016年のテストマッチ11試合で7トライ)、オールブラックスの新たな司令塔として存在感を示した25歳のバレットに大賞が贈られた。

 年間最高トライ賞には、6月25日に東京・味の素スタジアムでおこなわれた日本代表×スコットランド代表戦でSH茂野海人が挙げたトライが候補に挙がっていたが、アイルランド代表のNO8ヒースリップがシックスネーションズのイタリア戦で決めたチームトライが投票された16,000票のうちの57%を獲得し、同賞を受賞した。

 セブンズ部門では、リオデジャネイロオリンピックで女子オーストラリア代表の金メダル獲得に大きく貢献したシャーロッテ・カスリックと、男子のワールドセブンズシリーズで最多の66トライを挙げた南アフリカのシアベロ・セナトラが最優秀選手賞に輝いている。

 最高チーム賞は、テストマッチ18連勝の新記録を樹立したニュージーランド代表が7年連続の受賞。同チームの指揮官であるスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチは2年ぶり4回目の最優秀コーチ賞に選ばれてる。フィジーに初のオリンピック金メダルをもたらした男子セブンズフィジー代表とベン・ライアン ヘッドコーチはノミネートに終わり、イングランド代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチも候補に入っていたが受賞とはならなかった。

 新人賞にあたる『ブレイクスルー・プレーヤー・オブ・ザイヤー』は、サラセンズの2冠(プレミアシップ、欧州チャンピオンズカップ)に貢献し、今年イングランド代表デビューを果たして大物ぶりを発揮している22歳のLOマロ・イトジェが選ばれた。