フランス・ストラスブールの室内ハードコートで開催された「フェドカップ決勝」(11月12、13日)は、最終試合のダブルスを制したチェコがフランスを破り頂点に立った。チェコは2014年から数えて3連覇を達成、この6年で5度目の優勝であり、通…
フランス・ストラスブールの室内ハードコートで開催された「フェドカップ決勝」(11月12、13日)は、最終試合のダブルスを制したチェコがフランスを破り頂点に立った。チェコは2014年から数えて3連覇を達成、この6年で5度目の優勝であり、通算10度目のタイトル獲得となった。
初日のシングルスを1勝1敗とし、さらに2日目のシングルスも星を分けて2勝2敗とした両国は、最終試合のダブルスをプレーした。
ダブルスで出場を予定していたアリゼ・コルネ/ポリーヌ・パルモンティエ(フランス)、バーボラ・ストリコバ/ルーシー・ラデッカ(チェコ)は、直前にメンバー変更され、フランスはカロリーヌ・ガルシア/クリスティーナ・ムラデノビッチの全仏優勝ペアを投入、一方のチェコもエースのプリスコバを投入し、ストリコバとのペアで最後の一戦を戦った。
1勝1敗で臨んだ2日目最初のシングルスは、エース対決でガルシアがプリスコバを6-3 3-6 6-3で破り、先にフランスが2勝1敗で王手をかけた。あとがなくなったチェコは、次のシングルスで世界11位のペトラ・クビトバに代えて20位のバーボラ・ストリコバに望みを託すと、フランスも42位のムラデノビッチに替えて46位のコルネを送り込んだ。この試合はストリコバが期待に応えて2勝2敗のタイに戻した。
シングルスを戦ったプリスコバとストリコバは続けてコートに入り、ダブルスを戦った。
一方、ガルシアとムラデノビッチはフェド杯のダブルスで負け知らずだったが、これが初黒星となった。これまでガルシアは5連勝、ムラデノビッチは9連勝していた。
チェコのフェド杯3連覇は1993年から95年のスペイン3連覇以来のこと。フランスは1997年と2003年の優勝以来、 13年ぶりのタイトル獲得まであと一歩だった。
【フェド杯決勝結果|フランス 2-3 チェコ】
第1試合 ●ムラデノビッチ 3-6 6-4 14-16 ○プリスコバ第2試合 ○ガルシア 7-6(6) 6-3 ●クビトバ第3試合 ○ガルシア 6-3 3-6 6-3 ●プリスコバ第4試合 ●コルネ 2-6 6-7(4) ○ストリコバ第5試合 ●ガルシア/ムラデノビッチ 5-7 5-7 ○プリスコバ/ストリコバ
チェコのペトル・パラ監督コメント「素晴らしいテニスができた。我々はフランスより少し幸運だっただけだ。勝負はやってみないとわからないもの。山あり谷ありの2日間、選手たちは本当によく頑張ってくれた」(※オンコートインタビューより)
(テニスマガジン/Tennis Magazine)