フランス・ストラスブールの室内ハードコートで開催されているフェドカップ決勝「フランス対チェコ」(11月12、13日)。 ディフェンディング・チャンピオンのチェコに立ち向かうフランスは、エースのカロリーヌ・ガルシアがウィンブルドンで2度優…

 フランス・ストラスブールの室内ハードコートで開催されているフェドカップ決勝「フランス対チェコ」(11月12、13日)。

 ディフェンディング・チャンピオンのチェコに立ち向かうフランスは、エースのカロリーヌ・ガルシアがウィンブルドンで2度優勝しているペトラ・クビトバ(チェコ)を7-6(6) 6-3で破り、勝負を1勝1敗にもち込んで2日目の戦いにつないだ。  ガルシアの勝利のおかげでフランスは優勝への望みを回復させた。というのもこの試合の前に行われた第1試合のシングルスで、フルセットの死闘の末、チェコのカロリーナ・プリスコバがクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)を倒して先勝していたからだ。  チェコは、ここ6年で5度目の優勝を狙っている。昨年の準決勝でフランスを破ったチェコが、今大会で3連覇を果たす可能性は非常に高いというのが前評判だ。これ以前にフェド杯を3年連続で制したチームは、1993年から95年のスペインまで遡る。  クビトバは第1セット2-4の劣勢から挽回したが、ガルシアは危険を顧みないプレーでタイブレークを制した。2度目のセットポイントはバックハンドクロスでものにし、セットを締めくくった。  ガルシアは第2セットの出だしでブレークを許したが、クビトバのアンフォーストエラーからチャンスをつかみ、4ゲームを連取した。第9ゲームの最初のマッチポイントは、クビトバのフォアのウィナーによって一度は逃したが、2度目のマッチポイントはガルシアの放ったショットがぎりぎりのオンラインとなり、クビトバを驚かせた。 「カロ(ガルシア)は素晴らしい試合をやってのけた。彼女がこんなにも高いレベルでプレーするのを私はこれまで一度も見たことがなかった」とフランス代表監督のアメリー・モレスモーは言った。「きっと明日は素晴らしい日になるわ」。  日曜日には、まず対戦相手を入れ替えたシングルス、ガルシア対プリスコバ、ムラデノビッチ対クビトバが行われ、最後はダブルスで締めくくられる。ダブルスでは、今のところ、フランスはアリゼ・コルネ/ポリーヌ・パルモンティエ、チェコはストリコバ/ルーシー・ラデッカが出場する予定となっている。  しかしシングルスの結果によっては、ダブルスのメンバー変更もあり得る。フランスは全仏オープンで優勝しているガルシアとムラデノビッチのペアを起用するだろうか。ふたりは準決勝の対オランダ戦で逆転勝利を収め、決勝進出を決めたペアでもある。  第1試合のシングルスでチェコに最初の勝利をもたらしたプリスコバは、第2セットを落としたあとにふたたび力を取り戻し、驚くべきカムバックを成し遂げかかったムラデノビッチを6-3 4-6 16-14、3時間48分の試合で振りきった。  第1セットのプリスコバは、深いグラウンドストロークを使って主導権を握ったが、第2セットの途中で精神的な崩れを見せ、ミスをおかして、ムラデノビッチにカムバックを許してしまう。

 第3セットでは、ムラデノビッチが一時2-5とリードされていたが、エースを含む2本のビッグサーブで2つのマッチポイントをしのいで追いついた。だが、4時間近い試合の第30ゲームでムラデノビッチがついに崩れ、ラブゲームでブレークを許して試合はついに終わった。16-14というスコアはフェド杯の歴史上、もっとも長いセットとなった。(C)AP