またも、アイルランドラグビー界にとって特別な勝利の日となり、ニュージーランド人は屈辱を味わうこととなった。 11月11日、アイルランドのプロチームであるマンスターが地元リムリック(ソーモンドパーク)でマオリ・オールブラックスと対戦し、27…

 またも、アイルランドラグビー界にとって特別な勝利の日となり、ニュージーランド人は屈辱を味わうこととなった。
 11月11日、アイルランドのプロチームであるマンスターが地元リムリック(ソーモンドパーク)でマオリ・オールブラックスと対戦し、27-14で下した。先週末にはアメリカのシカゴで、アイルランド代表がニュージーランド代表から111年の時を経て歴史的な初勝利を収めたばかりで、アイリッシュは2週連続の歓喜となった。

 今年6月には、ワールドラグビーU20チャンピオンシップのプール戦でU20アイルランド代表がU20ニュージーランド代表に競り勝ち、同大会で最多5回の優勝を誇るU20ニュージーランド代表は初めて4強入りを逃した。2年前には女子ラグビーワールドカップで女子アイルランド代表が女子ニュージーランド代表の5連覇を阻止し、さらにさかのぼれば、今回の主役となったマンスターは1978年にフル代表のオールブラックスを倒している。

 マンスターは今年、シーズン中にアンソニー・フォーリー ヘッドコーチが遠征先のホテルで急死しており、天国の指揮官へささげる弔いの勝利となった。
 満員の2万5600人が声援を送るなか、マンスターは前半14分にモールで押し込み先制。その後、マオリ・オールブラックスに2トライを許して逆転されたが、雨で濡れた芝のグラウンドでキックを有効活用してプレッシャーをかけ、31分にペナルティトライを獲得。38分には右WTBダレン・スイートナムが自陣のこぼれ球を前方に大きく蹴って走り勝ち、後半28分にはSHダンカン・ウィリアムスのボックスキックを左WTBローナン・オマホニーがインゴールで押さえ、歴史的勝利をつかんだ。