21世紀生まれツアー初V、19歳新人・笹生優花に映るジャンボ尾崎とは 女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72の最終日が16日、長野・軽井沢72G北C(6710ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の3位で出た笹生優…

21世紀生まれツアー初V、19歳新人・笹生優花に映るジャンボ尾崎とは

 女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72の最終日が16日、長野・軽井沢72G北C(6710ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の3位で出た笹生優花(ICTSI)が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの大会コース記録「63」で回り、通算16アンダーでツアー初優勝。ルーキーがプロ2戦目の国内ツアーで21世紀生まれ初の優勝者となったが、19歳にとって73歳の師匠・尾崎将司はどんな存在なのだろうか。

 バーディーラッシュで上位を抜き去った。笹生は「凄く嬉しいです」と初々しく優勝会見。渋野日向子ら1998年度生まれの「黄金世代」が多く活躍する国内ツアーだが、安田ら逸材の多い2000年度生まれの「プラチナ世代」よりもさらに1つ下の学年だ。21世紀生まれの新世代。昨年11月にプロテスト合格後はジャンボ尾崎に師事している。

「練習に行かせてもらっているけど、いっぱい教えてもらっている感じではないです。ジャンボさんは静かな方でワンポイント、ワンポイントで教えてもらっています。自分が前から気をつけていることを言ってくれるので、もっと自分で気をつけなくちゃいけないなという気持ちにさせてもらっています。素敵な練習場を使わせてもらって凄くありがたい」

 6月末の開幕戦アース・モンダミンカップでも初日に首位発進し、最終日は5位に入った。大会終了後はジャンボ邸に行って成績を報告。「最終ホールのアプローチを見ていたらしく、そこはもったいないと言われたけど『初戦にしてはよく頑張った』と言ってもらえた」。以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、ジャンボ邸には行けていないが、優勝後に師匠からこんなコメントが届いた。

ジャンボから労いのメッセージ「本人の努力以外になし」

「パワーとスピードを兼ね備えた体をつくりあげた、本人の努力以外になし。アメリカでトップになりたいと意識をしていたが、見えてきたんではないかな。まずは1勝。良かった」

 これを伝え聞いた笹生は「ありがたいですね。そういう言葉をいただけて凄く嬉しいです」と笑顔。19歳には国内男子最多94勝のレジェンドはどう映るのか。「正直、ジャンボさんをちゃんと知ったのは初めて(ジャンボ邸に)行った時。見た目は怖いですけど、そんなに凄い怖いわけではないです。凄く優勝している方という印象です」と明かした。

 54歳年上の偉大なゴルファー。19歳のニューヒロインも師匠のようにプロの階段を上っていく。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)