8月16日、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた東京六大学野球春季リーグの7日目が行われ、第2試合は早大が4対0で立大に勝利。1安打完封勝利の早大・徳山早大は4回、1死から四球のランナーを一塁に置き、瀧澤虎太朗(4年・山梨学院)…

8月16日、新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていた東京六大学野球春季リーグの7日目が行われ、第2試合は早大が4対0で立大に勝利。

1安打完封勝利の早大・徳山

早大は4回、1死から四球のランナーを一塁に置き、瀧澤虎太朗(4年・山梨学院)がタイムリー三塁打を放ち先制。6回には1死三塁で中川卓也(2年・大阪桐蔭)の犠飛、8回には連打で作ったチャンスに岩本久重(3年・大阪桐蔭)がライトへ2点タイムリー二塁打を放って追加点を挙げた。
投げては先発の徳山壮磨(3年・大阪桐蔭)が圧巻の投球で8回1死までノーヒットピッチング。あとアウト5つというところで自身初となる大記録は途切れたが、1安打完封勝ちでチームに今季2勝目をもたらした。

先制打を含む2安打の活躍を見せた早大・瀧澤

立大は4回、2四球で2死一、二塁と好機を作るがあと一本が出ず。その後、徳山の前になかなか走者を出せず、8回1死から代打・小澤崇之(4年・木更津)がセンター前ヒットを放ち一矢を報いたが、完封負けを喫した。
なおこの試合で法大の3季ぶり46度目の優勝が決定。

■早稲田大vs立教大
早大 000 101 020=4
立大 000 000 000=0
【早】〇徳山-岩本
【立】●中川、宮海、中﨑-竹葉、村山

◎早稲田大・小宮山悟監督
「優勝がなくなったところで、気持ちがどういう状況なのかと気にはなっていたのですが、今日は立教に対して全力でぶつかるということでしっかりした試合ができましたので、秋に繋がる非常に大きな1勝だったと思います。実際、5回終わってノーヒットだったのでヒット打たれるところまでと思っていて、そこでヒット一本出たときに球数が少なかったので最後まで投げ切らせてあげたいなというのがあったので、うまくしのげてしめしめという感じでした。
(残り1試合となり)対東大に全力でぶつかる。六大学の力関係でいうと本当に互角という中で戦っているので、よりいっそう頑張らないといけないと思います。」

◎早稲田大・徳山壮磨(3年・大阪桐蔭)
「昨日、優勝がなくなってしまったのですが、部員全員の思いを背負って自分たちは神宮の球場に立っているので、何としてもそれに応えないという気持ちでいって4対0といういい形で勝てたので、この勝ちというのは秋に繋がる勝ちだと思います。狙いたいと思っていたのですが、とにかく0に抑えることが自分の役目だとずっと思っていたので、それが最後まで抑えきれたことは自分の自信になると思います。自分はオープン戦でなかなか思うようなピッチングができなくて、、悩んで悩んで練習を積み重ねてきたので、ここの神宮球場で自分の力が全て発揮できたかと言われればそうではないんですけど、チームの勝ちに貢献できたのでそこは本当によかったと思います」

◎立教大・溝口智成監督
「全日程が終わるまで優勝を決めないという、そういう役割を果たすべく非常に大事な一戦ということを自分自身も思っていましたし、選手にも伝えて必死にやろうと言ったのですが、結果的に言うとエースに託しましたがエースが打たれ、打線が0に抑えられて完敗でした。前半、少ないチャンスですがランナーが何人か出て当たり自体も悪くなかったので一本出ていれば試合の流れも変わっていたんでしょうけど、ゲーム展開を揺さぶることができなかったので、しり上がりによくなった徳山君に後半は手も足も出なかったという感じでした」

文・写真=山田沙希子