NEC軽井沢72でツアー初Vの19歳新人・笹生優花「世界ランクを落とさないように」 女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72の最終日が16日、長野・軽井沢72G北C(6710ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の3…

NEC軽井沢72でツアー初Vの19歳新人・笹生優花「世界ランクを落とさないように」

 女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72の最終日が16日、長野・軽井沢72G北C(6710ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の3位で出た笹生優花(ICTSI)が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの大会コース記録「63」で回り、通算16アンダーでツアー初優勝。19歳ルーキーがプロ2戦目の国内ツアーで21世紀生まれ初の優勝者となり、二重国籍を持つフィリピン代表として来年の東京五輪出場を見据えた。

 日本人の父とフィリピン人の母を持つ2001年6月生まれの19歳。5歳から日本で暮らし、フィリピンに戻った8歳から父の影響でゴルフを始めた。大会前まで221位だった世界ランクはツアー初優勝で大幅に上昇する見込みだ。「五輪もまだ来年。今後の試合も頑張ってランキングを落とさないようにしたい」と力を込めた。

 将来的には日本国籍を取得する予定だが、父は「本人もどうしても五輪は出たいと言っていた。五輪に出てから日本の国籍にすると」と説明した。18年ジャカルタ・アジア大会ではフィリピン代表として金メダルを獲得した逸材。現状、フィリピンの世界ランク2番手は283位のため、順調に行けば笹生が東京五輪切符を手にできる。

 日本勢では世界ランク5位・畑岡奈紗、同13位・渋野日向子、同15位・鈴木愛らが代表を狙う状況。笹生は「夢は米国で戦って世界一になること」と大志を抱いている。飛距離を武器に実力を示した19歳。五輪では日本勢の“刺客”になるかもしれない。(THE ANSWER編集部)