第7節は国士大とのカード。60分に先制を許すと、終了間際に立て続けにゴールを割られ、そのままホイッスル。開幕から続く連勝は6でストップした。 こんな姿を見たのはいつ以来だろう。国士大の両サイドを使った攻撃に翻弄(ほんろう)され、今までには…

 第7節は国士大とのカード。60分に先制を許すと、終了間際に立て続けにゴールを割られ、そのままホイッスル。開幕から続く連勝は6でストップした。

 こんな姿を見たのはいつ以来だろう。国士大の両サイドを使った攻撃に翻弄(ほんろう)され、今までにはなかった1対1で抜かれる場面もしばしば。「相手が勢いのあるチームだとはわかっていた」(佐藤瑶)。60分にニアを破られ均衡が崩れると、後がない明大は佐藤恵、狩土名の2人のFWを投入した。しかし、攻めに転じて前屈みになったところを狙われ、AT3分、同5分と連続失点。最終スコア3-0で、公式戦では昨年度11月のリーグ第21節・早大戦以来、約9か月ぶりの敗戦となった。

(写真:ドリブルでピッチを裂く持井) 

 「完敗です」と栗田大輔監督。90分で放ったシュートの数は国士大の14本に対し、わずか7本。前節終了時点でリーグトップの得点数を誇った攻撃力が、今節では影を潜めた。「シュートやクロス、どちらにしても詰めが甘い」(持井)。後半は何度か決定機を迎える場面もあったが、ゴールを割るには至らず。不完全燃焼のままピッチを去った。

(写真:公式戦初出場のルーキー・佐藤恵) 

 やられたらやり返す。19日には天皇杯東京都予選で、再び国士大とのカードが組まれている。「スキをつくらないのが明大というクラブ。リベンジしたい」(持井)。打倒・J1クラブへの初陣を〝倍返し〟で景気づける。

[高野順平]

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試合後のコメント

栗田監督

――今節を振り返っていかがでしたか。

 「完敗です。やるべきことができてないというのが率直な感想です。練習からやっていることがバラバラで、チームとして機能しませんでした。先日のFCバルセロナ対FCバイエルン・ミュンヘンのバイエルン側をイメージして試合に入ったのですが、程遠かったです」

――試合後には選手に向けて話し込まれる場面がありました。

「今日は負けて当然の内容だったので、ここからきちっと修正しようと話しました。あとはこの負けを引きずらないこと、うまくいかない時間に誰かがリーダーシップを発揮してチームを立て直す力が弱いので、学生の間で修正するように話しました」

持井

――今季ここまで好調が続くご自身の活躍を振り返っていかがですか。

 「今日は4-4-2のサイドでの出場だったので、ドリブルで剝がせたら数的優位になるし、自分もゴールまで直結できると考え、前を向いて仕掛けていきました。サイドでもトップ下でも、自分に求められているのはゴールとアシストという結果なので、まずは前を向いてゴールに仕掛けることはしっかり意識しています」

――連勝で迎えた今節に対し、油断した部分はありましたか。

 「やはりそう思われてしまいますし、実際あったと受け入れないと次はないと思っています。隙をつくらないのが明大というクラブなので、そこを突き詰めて水曜日にリベンジします」

佐藤瑶

――敗因はどこにありますか。

 「後ろから自分が引っ張れなかったことと、点を奪いに行こうと前屈みになったところをカウンターでやられたことです。攻める姿勢は良かったと思いますが、相手が点を取るタイミングがそれ以上に良かったです」

――試合後、栗田監督からはどういったお話がありましたか。

 「後ろの自分と蓮川と早川がどうまとめていくのかといったところと、蓮川と自分のコミュニケーションが取れていなかったというところを話されました。水曜日にもう一度国士大戦があるので、そこに向けて照準を合わせます。反省するところは反省しつつ、次に切り替えていきます」