「ロシアの妖精」と呼ばれたテニスの元世界女王、マリア・シャラポワ(ロシア)が引退を発表してから半年。彼女がプロになったのは2001年、14歳の時だった。19年が経ち、グランドスラム5大会で優勝を飾った後、2020年2月にラケットを置くことを…

「ロシアの妖精」と呼ばれたテニスの元世界女王、マリア・シャラポワ(ロシア)が引退を発表してから半年。彼女がプロになったのは2001年、14歳の時だった。19年が経ち、グランドスラム5大会で優勝を飾った後、2020年2月にラケットを置くことを決めた。彼女のプロテニス選手としてのキャリアはそこで終わったが、ビジネスのキャリアはますます伸びている。先日、TheraBody社への投資を決め、ビジネスウーマンとしてさらに一歩前進した。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。【実際の写真】投資先と打合せを行うシャラポワ

TheraBody(TheraGunから改名)は、高級なマッサージ器具やマッサージ用品を扱う会社だ。このブランドは多くのスポーツチームの理学療法士に広く知られている。

なぜ投資したのか聞かれたシャラポワは、「彼らの素晴らしい技術と、様々なジャンルのアスリートに対してより良い回復方法を提供しているからよ。最初に話した時から、彼らが素晴らしいビジョンを持っているのは明らかだった。しっかり協力しあって、この会社が今後成長していくためにアドバイスできることが楽しみだわ」と答えている。

しかし、33歳のシャラポワは起業や投資の初心者というわけではない。これまでにティファニー、ポルシェ、ランドローバー、ナイキ、ゲータレードなどのブランドと契約してきた。2012年には、自身のプレミアムスイーツブランド「シュガポワ」を立ち上げており、その年商は2千万ドル(約21億3485万円)。さらに、総合格闘技団体UFCや自身の日焼け止め用品会社Supergoopにも出資している。

シャラポワはカリフォルニアでテニスから離れた生活を楽しんでいた。現在、彼女はビジネス、自己成長、そして定期的なエクササイズに焦点を当てている。時にはテニスにも興じているようだ。

「引退して一番嬉しいことの一つは、スケジュールに柔軟性があること、土壇場で何かを変更したり計画し直したりする必要がないことね。最近は新しいエクササイズの方法を試してみたり、シュガポワの仕事に一日中集中したりしているわ」とシャラポワは語った。

テニス漬けの毎日が終わった今、シャラポワは新たな課題、新たな冒険に挑戦している。

※為替レートは2020年8月13日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年全豪オープンイベントでのシャラポワ

(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)