国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72が14日開幕 女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目、NEC軽井沢72が14日から3日間、長野・軽井沢72G北Cにて無観客で開催される。13日は練習ラウンドが行われ、ツアー通算14勝の上田桃子(フリー)が会見。2…
国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72が14日開幕
女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目、NEC軽井沢72が14日から3日間、長野・軽井沢72G北Cにて無観客で開催される。13日は練習ラウンドが行われ、ツアー通算14勝の上田桃子(フリー)が会見。20日開幕の海外メジャー、AIG全英女子オープンにも挑戦する理由を明かし、豪雨被害に見舞われた地元・熊本に思いをはせた。
上田は開幕戦のアース・モンダミンカップは48位。大会後は地元・熊本や千葉などで練習し、1か月半ぶりのツアーに「順調に仕上がってるというか、全部バランスよく練習はできたと思います」と仕上がり具合を明かした。
次週はAIG全英女子オープンに出場。2008年には7位に入った9度目の大舞台だ。コロナ禍で帰国後は14日間の自主隔離期間が必要なため、国内ツアー2試合には出られなくなる。「一番そこも考えましたよね。2週間やらないということは今までにない」と悩んだ。しかし、隔離生活について「だからといって下手になるわけではない。素振り、パッティング練習、トレーニングもそうですし、家の中でできることはある」とした。
出場を決めた理由には、34歳でもトップで活躍し続ける上田らしい理由があった。出場権が舞い降りてきた時期は「ちょうど熊本の雨が凄くて」と、地元が記録的豪雨に見舞われていた。「何でも決断する時は、どうしたいかを自分の中で大事にして決断していることが多い。試合もあまりないし、それだったら向こうに行って頑張って、ちょっとでも『熊本人、頑張ってるな』って思ってもらえる方がいいなって」
熊本地震後にも奮闘「チャレンジしたところを見せたい」
16年4月には熊本地震が発生し、地元開催のKKT杯バンテリンレディスが中止となった。1年後の同大会で上田は優勝争い。募金活動などにも尽力し、プレーでも復興を目指す地元ファンを大いに盛り上げた。
「いつも挑戦してたいなというのがずっとあるんですけど、海外に行くことは、家族は反対だったので考えた。いつもチャレンジしていることを伝えることも大事なことかなと思ったので。いろいろな意見はあるだろうなと想定しつつも、チャレンジしたところを見せたいという気持ちの方が大きかった」
手袋やマスクを多く持参し、機内食をできるだけ食べないなど感染対策を徹底するつもりだ。もちろん、ゴルフでも全英特有の風対策なども進めてきた。「楽しみがなかったら、いろんなリスクを考えても挑戦してないと思う」。34歳の意欲は尽きない。(THE ANSWER編集部)