チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のアタランタvsパリ・サンジェルマン(PSG)が12日に行われ、1-2でPSGが勝利した。この結果、PSGが準決勝進出を決めた。 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で準々決勝から中立地ポルトガル…
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のアタランタvsパリ・サンジェルマン(PSG)が12日に行われ、1-2でPSGが勝利した。この結果、PSGが準決勝進出を決めた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で準々決勝から中立地ポルトガルでの一発勝負形式に変更となったCL。この試合もベンフィカの本拠地エスタディオ・ダ・ルスで開催された。
クラブ史上初のCLを戦っているアタランタは、ラウンド16でバレンシアを2戦合計スコア8-4で撃破。フランス王者との一戦に向けてガスペリーニ監督は、D・サパタやアレハンドロ・ゴメス、パシャリッチなど主力をスタメンで起用。セリエA最終節のインテル戦で負傷した守護神のゴッリーニの代わりにはスポルティエッロが起用された。
一方、ドルトムントとのラウンド16を2戦合計スコア3-2で突破したPSGは、12日前に行われたリヨンとのクープ・ドゥ・ラ・リーグ決勝をPK戦の末に制して国内3冠を達成。ベスト4進出に向けて、ネイマールやイカルディ、チアゴ・シウバ、マルキーニョスなどこちらも主力を固めた。なお、クープ・ドゥ・フランス決勝で悪質なタックルを受けて負傷したムバッペはベンチスタートとなった。
試合は開始早々の3分、PSGは中盤のパス交換でDFの裏に抜け出したネイマールがドリブルで中央を突破。そのままボックス内まで切り込みGKとの一対一を迎えたが、シュートはわずかにゴール右に逸れた。
対するアタランタは、11分に決定機。アレハンドロ・ゴメスの左クロスをファーサイドから走り込んだハテボエルがヘディングシュートで合わせたが、これはGKケイロル・ナバスが左手一本でファインセーブ。
その後は切れ間なく緊張感のある攻防が続く。そんな中、アタランタは27分にペナルティアーク手前でパスを受けたD・サパタの仕掛けのルーズボールをボックス中央右のパシャリッチがダイレクトシュートをゴール左に突き刺した。
先制を許したPSGだが、すぐに反撃。28分、左サイドからドリブルで仕掛けたネイマールがカットインでペナルティアーク内まで切り込みシュート。ゴール左隅を狙ったシュートはわずかに左に逸れた。
さらに42分には、ハテボエルのバックパスを敵陣でカットしたネイマールがそのままボックス左まで持ち上がりシュート。しかし、これは枠の左に大きく外れ、前半はアタランタの1点リードで終了した。
迎えた後半、先にチャンスを最初のチャンスはアタランタに生まれる。58分、左サイドでのリスタートをショートパスで繋ぐと、これを受けたフロイラーがクロスを供給。ファーサイドのトロイが頭で折り返したボールを、最後は走り込んだディムスティが左足ボレーで合わせたが、これは枠を外した。
1点を追うPSGは、60分にサラビアを下げてムバッペを投入。すると74分、パレデスのパスで左サイドを抜け出したムバッペがボックス左から侵入しシュート。しかし、これはGKスポルティエッロが右足でブロック。さらに80分にも、パレデスのパスでDFと入れ替わったムバッペが決定機を迎えたが、シュートはパロミーノのスライディングブロックに阻まれた。
このまま試合終了かと思われたが、PSGが粘りを見せる。90分、チュポ=モティングの右クロスをボックス左のネイマールがワントラップから早いタイミングで折り返すと、これをマルキーニョスが押し込み土壇場で同点に追いつく。
同点弾で勢いづくPSGは、後半アディショナルタイムにドラマを生み出す。93分、ネイマールの縦パスでボックス左に抜け出したムバッペがダイレクトで折り返すと、中央のチュポ=モティングがすべり込みながら流し込んだ。
結局、試合はそのまま1-2で終了。苦しみながらも終盤の2ゴールで逆転勝利を飾ったPSGが、1994-95シーズン以来のベスト4進出を決めた。