FCバルセロナとナポリが欧州チャンピオンズリーグ準々決勝進出をかけてカンプ・ノウで対戦した。1stレグでは1-1で引き分けたこともあり、バルサのキケ・セティエン監督は冒険を避けて最も経験豊富な選手たちを選択した。 セルヒオ・ブスケツとアルト…

FCバルセロナとナポリが欧州チャンピオンズリーグ準々決勝進出をかけてカンプ・ノウで対戦した。1stレグでは1-1で引き分けたこともあり、バルサのキケ・セティエン監督は冒険を避けて最も経験豊富な選手たちを選択した。
セルヒオ・ブスケツとアルトゥーロ・ビダルが累積警告により出場停止となったバルサの中盤には、フレンキー・デ・ヨング、イヴァン・ラキティッチ、セルジ・ロベルトが抜擢された。
攻撃においては、ビジャレアル戦での成功事例を参考に、トップ下にメッシを配置してグリーズマンとスアレスを攻撃の先頭に置いた。
前半のうちに、セットプレーからラングレが先制すると、メッシが圧巻の個人技で追加点、そしてスアレスのPK弾でリードを広げたバルサがナポリの反撃を1点に凌ぎ、13年連続のベスト8進出を決めている。
FCバルセロナのナポリ戦選手評価は以下の通り。
■GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(7点)
『有能』
インシーニェにPKでの得点を許したものの、この試合でいつもと同様クオリティの高いプレーを見せた。このドイツ人GKは自信に満ち溢れ、ボールの流れに流動性をもたらしている。
■DF
ネルソン・セメド(7点)
『電光石火』
ポルトガル代表SBは特に前半に優れたプレーを見せた。守備やドリブルといったあらゆる場面で相手を圧倒し、ボールをうまく循環させていた。
ジェラール・ピケ(7点)
『堅守』
バルサ守備陣のリーダーとしてまずまずの戦いぶりを見せた。ナポリのストライカーを相手に奮闘し、特に空中戦において優れていた。
クレマン・ラングレ(8点)
『スコアラー』
フランス代表CBはアラベス戦で負った怪我から回復し、見事なヘディングシュートを放ちバルサに先制点を与えた。ゴール後から試合終了までのプレーも合格点。
ジョルディ・アルバ(6点)
『控えめ』
試合開始直後から左サイドで積極的に動き、ナポリのディフェンスに多くの危険をもたらした。しかし時間が経過するにつれて存在感は薄れていった。
■MF
フレンキー・デ・ヨング(9点)
『神出鬼没』
この試合最高の選手と言えるかもしれない。オランダ代表MFは以前「今までの自分のパフォーマンスに満足していない」と打ち明けていたが、今日は素晴らしい試合運びで名誉を挽回した。
イヴァン・ラキティッチ(6点)
『不安定』
クロアチア代表MFは試合によって最高のパフォーマンスを出すこともできるが、どのような試合でもその能力を発揮できるわけではない。ラングレのゴールをアシストしたが、ナポリにペナルティを与えてしまったのも彼である。
セルジ・ロベルト(7点)
『疲れ知らず』
試合中、常にフィールドを駆け回り求められた役割を全うした。カンテラ出身のこの選手は、試合中ほぼ立ち止まることなくボールを上手くコントロールし循環させた。
■FW
レオ・メッシ(9点)
『リーダー』
バルサが準々決勝に進むためにはメッシの力が必要だった。そしてメッシはその期待を裏切らなかった。前半はゴールとドリブルの連続だったが、クリバリに蹴られた怪我の影響もあり、後半は存在感が消えた。
アントワーヌ・グリーズマン(6点)
『存在感無し』
また控えめなパフォーマンスにとどまった。フォーメーションは4-3-1-2とグリーズマンが得意とするものだったが、彼はこの試合でも自分の居場所を見つけることができなかった。ナポリ戦で唯一ポジティブだったのは、バルサのチームメイトたちとのコンビネーションの良さだ。いずれにせよグリーズマンは一歩を踏み出さなければならない。
ルイス・スアレス(6点)
『効率的』
スアレスはコスタス・マノラスやカリドゥ・クリバリといったハイレベルな相手選手と競り合うという困難な役どころを担った。苦しめられたが、PKでバルサに追加点を与えた。
■途中出場
モンチュ・ロドリゲス(6点)
『デビュー』
バルサBでの好調なシーズンを終えたモンチュにセティエンはトップチームでデビューさせた上に欧州CL戦の経験も与えるという褒美を与えた。この選手はそれに値する。
ジュニオール・フィルポ(5点)
『ほぼプレーせず』
スアレスの代役として試合終了直後の数分間のみ起用された。そのため実力を証明する時間は無かった。