フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝を前に、今月14日からロンドンで始まる「ATPファイナルズ」の出場8…

 フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝を前に、今月14日からロンドンで始まる「ATPファイナルズ」の出場8選手が確定した。

 今大会の結果次第で最後の1席が決まる状況の中、出場争いの渦中にいたトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)はアンディ・マレー(イギリス)に、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)はミロシュ・ラオニッチ(カナダ)にそれぞれ準々決勝で敗れ、レース・ランキングで10位のベルディヒと12位のツォンガは9位のドミニク・ティーム(オーストリア)を抜くことができず、これによりティームの「ATPファイナルズ」初出場が決まった(※8位のラファエル・ナダルは欠場)。

 今年ツアーで4勝を挙げたティームは、「ATPファイナルズ」出場を巡る終盤の争いで結果が残せず、今大会も初戦で敗れてほかの選手の結果次第となっていた。

 なお、すでに「ATPファイナルズ」の出場を決めているミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が準々決勝のツォンガ戦で右太腿を痛め、次の準決勝のマレー戦を試合前に棄権した。ラオニッチのケガは回復までに5~10日が必要とのことで、「(ATPファイナルズに)出場できるかどうかの境目にいるが、まだプレーできる可能性がある」とラオニッチは話している。

 「ATPファイナルズ」(11月14~20日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)の出場権を得るためのレースは今季の獲得ポイントのみで順位が決まる「レース・ランキング」を採用しており、通常のATP世界ランキングとは多少の違いがある。

 ATP1000の「BNPパリバ・マスターズ」のポイント配分は、優勝1000点、準優勝600点、ベスト4が360点、ベスト8(4回戦)が180点となっている。マレーは6日にジョン・イズナー(アメリカ)と決勝を戦う。

【ATPファイナルズ|レース・ランキング】※11月5日現在

1位 アンディ・マレー(イギリス/29歳)10785点

2位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア/29歳)10780点

3位 スタン・ワウリンカ(スイス/31歳)5115点

4位 ミロシュ・ラオニッチ(カナダ/25歳)5050点

5位 錦織圭(日本/26歳)4705点

6位 マリン・チリッチ(クロアチア/28歳)3690点

7位 ガエル・モンフィス(フランス/30歳)3625点

8位 ラファエル・ナダル(スペイン/30歳)3300点 ※今シーズン終了

9位 ドミニク・ティーム(オーストリア/23歳)3215点

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10位 トマーシュ・ベルディヒ(チェコ/31歳)3060点

11位 ダビド・ゴファン(ベルギー/25歳)2780点

12位 ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス/31歳)2550点

(C)AP(テニスマガジン)