サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い) サッカー選手にとって、「ハット…
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。
今回は、ユベントスに所属する元ドイツ代表MFサミ・ケディラが決めたハットトリックだ。
2015-16シーズンにレアル・マドリーからユベントスへフリー移籍したケディラ。入団1年目から早くもクラブの主力選手として定着し、以降4度のリーグ制覇と3度の国内カップ王者に輝くなど数多の国内タイトルを手にしてきた。
2017年10月22日に行われたセリエA第9節のウディネーゼ戦では、ボランチとしての出場にも関わらず、ハットトリックを達成している。
序盤から点の取り合いとなったこの試合、1-1で迎えた21分に、右サイドでボールを持ったMFフアン・クアドラードがクロスを供給。攻めあがっていたケディラが強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。
しかし、27分にFWマリオ・マンジュキッチが退場したこともあり、後半になっても試合は落ち着かない。
3-2で迎えた59分にはFKをDFダニエレ・ルガーニが頭で折り返したところを、好位置にいたケディラが今度は右足で沈めた。
そのまま試合終盤を迎えると、87分にケディラが試合を決定づけるゴールを決める。
敵陣中央でパスを受けたケディラは、相手DFの穴を見つけると、加速して一気にボックス内に侵入。少し角度はなかったものの、強烈なグラウンダー性のシュートをゴール左へと突き刺した。
一人少ない状態で戦うこととなったユベントスだったが、ケディラのキャリア初のハットトリックもあり、6-2で勝利。打ち合いを制した。