3団体統一戦に割り込もうとしているマロニーが意欲 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となっている。延期…

3団体統一戦に割り込もうとしているマロニーが意欲

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となっている。延期が長引く状況で、“割り込み対戦”を希望しているのが、WBO同級1位ジェイソン・マロニー(豪州)。「イノウエ戦は夢の試合。もし、KOできたら、俺のキャリアの奇跡」と意欲を燃やしている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が伝えている。

 米興行大手・トップランク社と契約するマロニーは、6月25日に米ラスベガスで行われた同級5位レオナルド・バエズ(メキシコ)戦で7回終了TKO勝ち。試合日程が決まらない3団体統一戦の間隙を縫って、2人の王者に対戦を呼びかけ続けている。

「とてつもないモチベーションだよ。勝ち続けている限り、ビッグファイトが近づいてくると感じながら、リングに上がるんだ。アンドリューとオレはタレント豊富な階級にいる。チャンスが来たときにはいつだって準備して、自分自身を証明しなければいけないんだ」

 マロニーはこう語ったという。兄のアンドリューはスーパーフライ級の実力者だが、6月23日に敗れ、王座を失ったばかり。だが、兄弟で世界の頂点という野望をたぎらせている。

「夢のファイトということなら、イノウエへの挑戦を選ばざるを得ないだろう」

「本当に、チャンピオンなら誰でもやりたい。ナオヤ・イノウエ、ジョンリエル・カシメロ、ノルディ・ウーバーリだ。夢のファイトということなら、イノウエへの挑戦を選ばざるを得ないだろう。彼はベルトを2つ保持している。あんなファイターをノックアウトできれば、オレのキャリアの奇跡になるだろう」

 マロニーは昨年11月に井上の優勝で閉幕したワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の初戦で前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に敗れ、準決勝で井上と対決するチャンスを逃している。

 トップランク社のボブ・アラムCEOはカシメロ陣営に対してファイトマネーの減額に応じなければ、マロニーを井上に挑戦させるというプランも示唆しているというが、マロニーにとって夢の対戦は実現するのか。(THE ANSWER編集部)