フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がジル・ミュラー(…

 フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がジル・ミュラー(ルクセンブルグ)を6-3 6-4で下し、大会4連覇へ向けて発進した。

 ジョコビッチは、ミュラーのサービスを各セットで一度ずつ破り、サービスエースで試合を締めくくった。

 ジョコビッチは勝利を祝い、手で胸を叩いて、その瞬間を観客と分かち合おうと、いつものように会場の四方に投げるようなジェスチャーをして見せた。

 今大会で4度優勝し、そして今年は6月に全仏オープンで優勝して全グランドスラム大会での優勝を記録したジョコビッチは、パリと特別な関係を結んでいる。

 「今年、ロラン・ギャロスでやってのけたことのあとだけに、いっそうパリに戻ってくることは喜びだ」とジョコビッチは言った。「ここ数年というもの、僕はここで自分のベストのテニスをプレーしてきた」。

 ジョコビッチは、直面した唯一のブレークポイントをセカンドサービスでしのぎ、相応しい瞬間に攻撃した。

 4-4の30-40からミュラーは強烈なサービスを放ったが、ジョコビッチはそれを負けずに強烈にリターンした。驚かされた様子のミュラーは、フォアハンドをネットにかけてブレークを許してしまった。

 ジョコビッチは、最初につかんだマッチポイントでセンターへサービスエースを決めて勝利をものにした。

 「彼はサーブ&ボレーをやってくる選手だから、簡単な相手ではない。ここのコート・コンディションはかなり速くて、おそらく昨年よりも速いように感じた」とジョコビッチは言った。

 ジョコビッチは次の3回戦で、第14シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ジョコビッチとディミトロフの対戦成績は、ジョコビッチの5勝1敗で、敗れた唯一の試合は2013年のマドリードのクレーコート上でのものだ。

 「あのビッグサーブとフォアハンドがあれば、彼は誰にでも打撃を与えることができるよ」とジョコビッチはディミトロフについて言った。

 一方、第2シードのアンディ・マレー(イギリス)は3回戦に進出したものの、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に6-3 6-7(5) 7-5と、破るのに大いに苦労した。これはベルダスコとの13回の対戦における、マレーの12回目の勝利だった。

 反対に、第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)は、この日の最終試合で、世界91位で予選勝者のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に、6-3 7-6(6) 7-6(1)で競り負けた。第3セットで先にブレークを許したワウリンカは、最後にブレークバックして追いついたが、タイブレークでは十分な抵抗もできないまま敗れた。(C)AP