節目の20回目を迎えた新潟名物、アイビスサマーダッシュのゲートが開いた。 連覇を狙う1番人気のライオンボスは速いスタ…
節目の20回目を迎えた新潟名物、アイビスサマーダッシュのゲートが開いた。
連覇を狙う1番人気のライオンボスは速いスタートを切った。鞍上の鮫島克駿は、13番という外枠を生かし、ゲートから1ハロンのところで外埒近くのベストポジションに誘導した。
9番枠から出た菱田裕二のジョーカナチャンは、ゲートからの2完歩目で外にヨレたがすぐ立て直して加速。突出したスピードで馬群から抜け出し、馬場のいい外へと切れ込んで行く。ゲートから1ハロンを過ぎたところでライオンボスと並走し、ほどなく単騎で先頭に立った。
新潟千直では不利な内の2番枠から出た藤田菜七子のラブカンプーも、果敢に前に出て外に切れ込み、これらを追う。
ラスト400m地点で、ライオンボスが外に持ち出し、先頭のジョーカナチャンと外のラブカンプーの間を割って行く。
外からジョーカナチャン、ライオンボス、ラブカンプーの順に並び、これら3頭が激しく叩き合う。
ラブカンプーが置かれはじめ、入れ代わるように、後ろに控えていたビリーバーが凄まじい脚で伸びてくる。
内から4番のカッパツハッチも抜け出しをはかるが、じりじりと遅れ出す。
外埒沿いでジョーカナチャンが粘る。外のラブカンプーも伸びる。さらに外のビリーバーも末脚を伸ばす。
大外のジョーカナチャンが最後までしっかりと伸び切り、1年3カ月ぶりの勝利を、嬉しい重賞初制覇で飾った。これがコンビ5戦目となった菱田はこう話す。
「調教過程が上手く行っていたし、調子がとてもいいと聞いていたので、自信を持って乗りました。枠順を見たときは、正直、もう少し外がよかったと思ったのですが、馬がすごく速い二の脚を使ってカバーしてくれました」
重賞初挑戦での見事な勝利。ジョーカナチャンにとっては通算5勝目なのだが、菱田とのコンビでは初勝利であった。迷わずハナを取り切った好騎乗が光った。
(文:島田明宏)