フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第4シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がパブロ・カレーニョ…

 フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦で、第4シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を7-6(5) 6-4で下した。

 足首の故障という不安材料を抱えていたラオニッチだが、この日はサービスがさえ、スコアは競りながらもポイントは比較的短かった。カレーニョ ブスタの甘いサービスを叩き、第2セットの第5ゲームでブレークしたラオニッチは、終盤に向けてサービスの調子を上げ、最後のゲームでは3本連続でサービスエースを決めて試合を締めくくった。

 故障もあり、このところやや調子を落としていたラオニッチは、すでに出場権を得ている「ATPファイナルズ」に向け、試合を通して調子を改善させていくことを望んでいる。

 ラオニッチは試合後、「この大会でプレーを続けていくために、これは僕にとって重要な試合だった。ケガのあとで、先週はいいプレーができなかったので、今日の目標はコート上でのポジティブな姿勢を取り戻し、前向きな態度でプレーすることであり、今日は鍵となるいくつかの大事な瞬間にそれができていたと思う」と話した。

 絶好調とは言えなかったストロークに関しては、動きの悪さからミスが早くなる場面もあったが、サービスは重要なポイントで効いていた。

 「僕にとっていいサービスを打つことはいつも重要なことだ。夏のハードコート・シーズンではあまりできていなかったので、その点を練習で修正するよう努めた。ここのコート・コンディションも、その助けになっていると思う」と、ラオニッチは満足感も覗かせている。

 気になる故障に関しては、「足首の状態はよくなっている。悪化しないよう、安全のためにテ―ピングはしているが、試合中に煩わされるようなことはなかった」と保証した。ラオニッチは、もしシードが順当に勝ち上がれば、準々決勝で錦織圭(日本/日清食品)と対戦する可能性がある。

(テニスマガジン/ライター◎木村かや子)