2010年はラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別な年だった。グランドスラム3大会で優勝し、さらにはキャリアグランドスラムも達成した。しかし、2010年を特別にしたのはそれだけではない。自…

2010年はラファエル・ナダル(スペイン)にとって特別な年だった。グランドスラム3大会で優勝し、さらにはキャリアグランドスラムも達成した。しかし、2010年を特別にしたのはそれだけではない。自国スペインがFIFAワールドカップで優勝したのだ。FIFAワールドカップの公式アカウントが先日、当時の写真をTwitterに投稿。ウェブメディア Essentially Sportsが紹介している。【実際の写真】ナダルがサッカーのワールドカップをトロフィーに触れた瞬間

この投稿でFIFAワールドカップはナダルに、2010年のワールドカップトロフィーを手にしたことと、2008年に「ウィンブルドン」を制した時とどちらがより嬉しかったか問いかけている。これに対しナダルはとても嬉しかったと返信しながらも、「ウィンブルドン」優勝時の喜びと比較はしなかった。

おそらく2008年の「ウィンブルドン」優勝は、ナダルにとって非常に特別なものだったからだろう。この年の決勝は、今までプレーされた中でも最高レベルの試合としてファンの間でも評判の一戦だ。FIFAワールドカップでさえも、この決勝をテニス史上最高の試合と考えている。

ナダルはこの試合で、最大のライバルであるロジャー・フェデラー(スイス)と対戦。4時間48分にも及んだスリル満点の5セットマッチで、ナダル、フェデラーの双方が最高のテニスで魅せた。最後は最終セットを9-7で競り勝ったナダルが、自身初の「ウィンブルドン」のタイトルを手にした。

世界中のファンがナダルとフェデラーの試合を待ち望んでいるが、残念ながら今年は見ることができなさそうだ。フェデラーは2度目の膝の手術後、2020年シーズンは復帰しないと決めた。2021年に最高の状態にコンディションを整え、戻ってくるつもりだ。

フェデラーの復帰を、ファンは首を長くして待っている。そして、再びナダルとフェデラーが対戦し、それが2008年の「ウィンブルドン」決勝に匹敵する素晴らしい試合であることを期待している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2006年サッカーボールを蹴るナダル

(Photo by Gareth Cattermole/Getty Images)