フランス・パリで始まった「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/予選10月29、30日、本戦10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)で、日本人として唯一予選に出場し、第12シードだった杉田祐一(…

 フランス・パリで始まった「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/予選10月29、30日、本戦10月31日~11月6日/賞金総額374万8925ユーロ/室内ハードコート)で、日本人として唯一予選に出場し、第12シードだった杉田祐一(三菱電機)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のジュリアン・ベネトー(フランス)に6-1 4-6 6-1で敗れた。

 34歳のベネトーは2014年に世界25位までいった選手だが、外転筋の手術を受けて2015年の8ヵ月を回復に費やすことを余儀なくされ、2016年1月には696位までランキングを落としていた。

 しかし、今季のウィンブルドンでようやくツアーレベルでの勝利をおさめ、それをバネに、メツとロス カボスで準々決勝まで進み、10月には200位台まで上昇。現在は183位となっている。そこで、故障などから見事な復帰を果たした選手に送られる『ATP2016年ベスト・カムバック・プレーヤー賞』に選ばれた。

 彼はダブルスでもよい復帰を果たし、ウィンブルドン男子ダブルスで、同胞のエドゥアール・ロジェ バセランとともに準優勝を果たしている。

 なお『ATP2016年ベスト・カムバック・プレーヤー賞』に選ばれたのは、ベネトーのほか、手首の故障から今年見事に復活したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、イボ・カルロビッチ(クロアチア)、フロリアン・マイヤー(ドイツ)の4人だった。(テニスマガジン)