ついに日本人メジャーリーガーにも感染者が出てしまった。今季からマリナーズに移籍した平野佳寿投手は14日、共同通信社の取…
ついに日本人メジャーリーガーにも感染者が出てしまった。今季からマリナーズに移籍した平野佳寿投手は14日、共同通信社の取材に対して新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことを明らかにした。
検査結果が判明したのは6月25日のことだという。一時は39度の高熱があったが、現在は回復。7月6日の検査では陰性と診断され、メジャーリーグのガイドラインに沿って合流基準となる2度目の検査結果を待っているとのこと。
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チームはこの日、平野を負傷者リスト(IL)に入れた。ただし、負傷理由は明らかにしなかった。これはメジャーリーグが定めた、新型コロナウイルスに関するIL入りのルールによるもの。その場合には病名などの負傷理由は、プライバシーの問題から公表してはならない、と決められたからだ。医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)」に従っての措置だという。
野球とは無関係の疾病に関しては、理由を公表する権利が球団側には与えられていない。ただし、平野のケースを見ても明らかなように、IL入りの理由が明らかにされない際には、多くの関係者やファンはコロナウイルス感染症の可能性を疑うだろう。平野も当初は理由不明のIL入りが発表された。それから数時間を置いて、前述したように共同通信社の取材に対して自ら病状を明らかにした。
この制度が明らかになった直後、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「憶測が飛び交う状況になるだろう」と警鐘を鳴らしていた。「我々はIL入りの理由を話すことができないからだ」と。形骸化もはなはだしい状態で、多くの選手は平野のように自らカミングアウトせざるを得ない状況に追い込まれてしまう。
カブスのジェド・ホイヤーGMは「公表するかどうかは個々人次第」と話す。スタッフら裏方は実名を出さない意味はあるが、現役選手の場合はそのプライバシーを守り通すことは実に難しくなる。実際にヤンキースのアロルディス・チャプマン、D・J・ラメーヒュー、ブレーブスのフレディ・フリーマン、ロッキーズのチャーリー・ブラックモンら多くのスター選手が陽性反応を示し、それを明らかにしている。
ドジャースのケンリー・ジャンセン投手は、球団側は病状を公表しなかったが、遅れてキャンプに合流した際に数日前に感染し、隔離期間を経て戻ってきたことを自ら明かした。結果的に多くの選手が自ら口にする必要に迫られるのなら、当初からの広報体制は有名無実に終わることになる。
日本では阪神・藤浪晋太郎らが「合コン感染」した際に、多くの批判的な声が集まった。自粛期間中の行動だけに問題はあったかもしれないが、罹患してしまったこと自体は責められるべきものではない。
スター選手が原因不明で不在となれば、すぐ疑いの目が向いてしまう現状は健全には映らない。余計な憶測を招くだけのルールであれば、改善の余地はありそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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