7月11日放送の「卓球ジャパン!」は、先週に引き続き「卓球ジャパン!AWARDS2」
この1年間の計18大会で、国際卓球連盟がセレクトした各大会のスーパーラリートップ5、合計90プレーを2週にわたって一挙放送。MCの武井壮&平野早矢香、そしてゲスト審査員の森薗政崇の3名が、"世界一凄いプレー=MVP(Most Valuable Play)"を決めるスペシャル企画。
後半戦では、2019年の5大会と2020年のワールドツアー3大会の残り40プレーをチェック。そして、全90プレーを見終わったところで、審査員3名がそれぞれのトップ3を発表。そこで選ばれた5つのプレーを改めて審査し、100点満点で点数をつけて、合計得点が最も高かったプレーにMVPの称号が贈られることになった。
最終審査にノミネートされた5つのプレーを、合計得点とともに5位から順に発表。MVPに輝くのは誰の、どのプレーになるのか!?
■5位/283点(武井壮100点・平野早矢香98点・森薗政崇85点)
【佐藤瞳】ジャパンOP2019/vs丁寧(中国)
最終審査で武井と平野がそれぞれのトップ3に選んだ、日本最強のカットマン、佐藤瞳の驚異のカットプレーが総合5位にランクイン。世界女王・丁寧の猛攻を粘り強いカットでしのぎ、打ち返した本数は実に34本。最後は丁寧のドライブがネットに引っかかり、最強女王がへたり込んでしまうほど。「カットマンの凄さを僕に教えてくれたプレー」と武井も大絶賛したの壮絶なラリー。
■4位/286点(武井壮95点・平野早矢香96点・森薗政崇95点)
【ピッチフォード(イングランド)】ハンガリーOP2020/vsチウ・ダン(ドイツ)
4位となったのはに選ばれたのは、審査員はもちろん、対戦相手も驚きを隠せなかったピッチフォードのトリックショット。バックサイドに来た相手のドライブレシーブを、背中側にラケットを引いて"背面打ち"で返球。全く予想外の3球目攻撃に相手はラケットを出すことすらできなかったという意外性に溢れたスーパープレー。
■3位/288点(武井壮100点・平野早矢香95点・森薗政崇93点)
【許キン(中国)】ドイツOP2020/vs馬龍(中国)
続く第3位も背面打ちがランクイン。世界最強のペンドラ・許キンがラリーの中で見せた1本なのだが、世界最強の男・馬龍を相手に、デュースの場面でやってのけたという点が高評価につながった。しかもこの高難度プレーをしっかりと相手を見たうえで、さも当たり前のようにやっているのだから、許キン恐るべし。
■2位/295点(武井壮98点・平野早矢香99点・森薗政崇98点)
【カルデラノ(ブラジル)】男子ワールドカップ2019/vsジャーカナク(アメリカ)
MVPは逃したものの、295点という高得点を叩き出したのは、前半戦でも両手打ちバックハンドで審査員のハートをガッチリつかんだカルデラノ。この男子ワールドカップでは、両手打ちバックハンドに加えて、華麗なカット、そして最後は相手のスマッシュをフォアでカウンターブロックと1本のラリーでミラクルプレーを連発。「卓球のすごさがすべて詰まっている!」と森薗も大絶賛。
そして、3人の審査員が100点をつけ、300点満点で文句なしのMVPに輝いたのは、この選手のプレー!
■1位/300点(武井壮100点・平野早矢香100点・森薗政崇100点)
【水谷隼】ドイツOP2020/vs林高遠(中国)
今年のドイツオープン、男子シングルス準々決勝で見せた、日本の"キング"水谷隼の超絶プレーが1位に。林高遠の猛攻を後陣でしのぎ、フォア側への厳しいスマッシュを飛びつきつつなんとかロビングで返球。両手が地面に着くほど体勢を崩された水谷だったが、すぐに立て直し、次の相手のスマッシュをロビングではなく、フォアドライブで攻め返して見事得点した。プレーの難易度という面でも、そして"魅せる"という面においてもMVPにふさわしい、まさしく"神ラリー"だ。
2週にわたり90ものスーパープレーを見てきた「卓球ジャパン!AWARDS2」は、日本卓球界のレジェンド、水谷隼のMVPで幕を閉じた。
これを超えるさらなるスーパープレーが、世界卓球、そして東京オリンピックの舞台で見られることを期待したい。
次週はTリーグ特集ということで、2019-2020シーズンの女子MVP、日本生命レッドエルフの森さくらがゲストで登場し、自身が選ぶベストゲームをDEEP解説! 卓球界イチ激しい雄叫び&ガッツあふれるプレー、お見逃しなく。
「卓球ジャパン!」 BSテレ東で
毎週土曜夜10時放送
後編ノミネートプレー(選手)一覧&見どころ
■女子ワールドカップ2019
1位 朱雨玲(中国)※劉詩雯(中国)との超ハイスピードピッチの打ち合い
2位 チャン リリー(アメリカ)
3位 陳思羽(台湾)
4位 チャン リリー(アメリカ)
5位 フォン ティエンウェイ(シンガポール)
■ワールドカップ団体戦2019
1位 張本智和 ※ストレートへのフォアドライブで樊振東(中国)を詰まらせる
2位 許昕/ 梁靖崑(中国)
3位 梁靖崑(中国)
4位 ハベソーン/フェゲルル(オーストリア)
5位 梁靖崑(中国)
■オーストリアオープン2019
1位 樊振東(中国)※前陣での異次元バックドライブに注目
2位 ボル(ドイツ)
3位 フレイタス(ポルトガル)
4位 林昀儒(台湾)
5位 オフチャロフ(ドイツ)※張本智和との見応えのある高速ラリー
■男子ワールドカップ2019
1位 カルデラノ(ブラジル)※総合2位。卓球の魅力を凝縮させたスーパープレー
2位 ゴジ(フランス)※打ち合いも強いゴジのナイスプレー
3位 林昀儒(台湾)
4位 樊振東(中国)
5位 ファルク(スウェーデン)
■グランドファイナル2019
1位 木原美悠/長﨑美柚 ※若手ペア"ダブルみゆう"の技アリラリー。笑顔もGOOD!
2位 オフチャロフ(ドイツ)
3位 馬龍(中国)
4位 ボル(ドイツ)
5位 王曼イク(中国)
■ドイツオープン2020
1位 許昕(中国)※総合3位。デュースでのミラクル背面ショット
2位 水谷隼 ※MVPに輝いた年間最強の神ラリー!
3位 馬龍(中国)
4位 林高遠(中国)
5位 オフチャロフ(ドイツ)
■ハンガリーオープン2020
1位 シルーチェク(チェコ)※本人も思わずニンマリの強烈バックドライブ
2位 ウエシュ(フランス)
3位 ハン イン(ドイツ)
4位 ピッチフォード(イングランド)※総合4位。相手も驚きの3球目背面打ち
5位 ゴジ(フランス)
■カタールオープン2020
1位 樊振東(中国)
2位 許昕(中国)
3位 ピッチフォード(イングランド)
4位 許昕(中国) ※丹羽孝希とのガチンコフォアラリー
5位 ゴジ(フランス)