112日遅れの開幕戦、注目のルーキー・安田祐香が5バーディーで浮上 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ第3日が27日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で…
112日遅れの開幕戦、注目のルーキー・安田祐香が5バーディーで浮上
新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ第3日が27日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で行われた。56位で出た注目の19歳ルーキー・安田祐香(NEC)は5バーディー、1ボギーの68で回って通算3アンダー。27位に浮上した。
前半11番でロングパットを沈めてバーディー。14番で1つ落としたが、後半1、3番で伸ばした。3番パー4はフェアウェーからの第2打をピンそば数十センチにピタリ。技術が冴えた。さらにグリーン手前に池がある最終9番の難関ホールで第1打をピン近くにつけ、バーディーパットを決めた。「ショットは引っかけが多くなってきてるので、そこは心配ですけど、調整して明日一日耐えればいいかなって感じです」と振り返った。
初日は雨、2日目は強風の中、耐えるゴルフを展開してきたプロデビュー戦。3日間では一番回りやすい気候となり「疲労感が全然違いました。暑かったんですけど、頭があまり疲れなくてよかったです」と吐露。難しい9番で2日連続バーディーを奪い「得意ではなく難しい印象ですけど、狙うしかないホールなので狙った結果、昨日も今日も乗ってくれた」と喜んだ。
渋野日向子(サントリー)ら1998年生まれの黄金世代がツアーで活躍している中、安田は逸材が揃う2000年生まれの“プラチナ世代”の一人。同世代で仲のいい吉田優利(エプソン)も69の好スコアで回り、2アンダーの34位とした。3日間とも同組だった安田は「回りやすかったですね。リズム良く回れてると思います」と話した。
安定したアイアンショットを武器に17年6月の日本女子アマ選手権で初優勝。国内ツアーは17年から昨年までの3年間で計20試合に出場し、トップ10は4度、予選落ちは1度のみだった。昨年4月のアジア太平洋女子アマで日本人初優勝を果たすと、日本人アマ初のエビアン選手権と全英女子オープンの海外メジャー切符2枚をゲット。エビアン選手権は37位で日本女子26年ぶり4人目となる海外メジャーのベストアマを獲得した。
同学年の古江彩佳(フリー)は首位と3打差で優勝争いを展開。安田は、プロ初戦の上位進出へ「アンダーで回って少しでも順位を上げれたらいいなって思います。パットも良くなってきてるので、まずはフェアウェーキープを大事にしていきたいなと思っています」と前を見据えた。(THE ANSWER編集部)