112日遅れの開幕戦第2日、渋野日向子は観衆の不在を「本当に痛感しました」 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ第2日が26日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー…

112日遅れの開幕戦第2日、渋野日向子は観衆の不在を「本当に痛感しました」

 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ第2日が26日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で行われた。首位と6打差の59位で出た日米5勝の渋野日向子(サントリー)は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り、通算2オーバーで71位の予選落ちとなった。

 前半14番パー5でダブルボギーとしたが、続く15番パー3でバーディー。17番パー4は第2打をグリーンに乗せられなかったが、オフから重点的に練習してきたアプローチで沈めてバーディーを奪った。だが、18番でフェアウェーからの第3打はグリーン横のラフ。第4打のアプローチは強い追い風の中でピンを大きくオーバーし、逆サイドのカラーへ。第5打のアプローチを寄せ、1パットでボギーとした。

 5番もバーディーを奪った。しかし、8番でパーパットを外す痛恨のボギー。2オーバーとなり、カットラインを下回る暫定71位で終えた。予選落ちは昨年11月の伊藤園レディス以来3試合ぶり。初日は大雨の降った午前に回り、この日回った午後はピンの竿がしなるほど次第に風が強くなっていった。大会によると、午後1時頃の木更津市内の最大瞬間風速は15.7メートルの強風だった。

 会見では苦笑いをまじえ、記者の質問に「はい!」「はい!」としっかりと相づちを打ちながらサバサバと答えた。

以下、渋野のオンライン会見の主な一問一答

――振り返って。

「このオフにやってきたことが全て意味のないことなのかなと思うくらいの内容でした。アプローチでチップインもあったけど、アプローチでボギーを打ったし、ティーショットも、その他ショットもなかなかピンに絡むことがない。フェアウェーキープもよくない。全体的にダメダメでした」

――強風は影響したか。

「去年の最終日も風が強いのを経験した。なんとか耐えていたが、パー5で最初にボギーをとって悪くなった。14番でダブルボギーを打った後に獲り返して、パー5で4つ落としているのは個人的にメンタルがきている。いろんなことを調整したいと思っていろんなクラブで打ったけど、練習をたくさんしていても試合でできなきゃ意味がないと痛感した。死ぬほど練習しないといけないと思いました。風の吹いている方向はわかっているので全部自分のミス」

――試合と練習はやはり違う感覚か。

「練習だったりラウンドを本当にしたので、無観客で練習ラウンドのような感じで入ったけど『試合』と頭に入っているので緊張する。やっぱり試合をやっていないと鈍っちゃうなと思いました」

――今、結果を待つ気持ちは。

「予選に通る通らないとかではなく、本当に自分の問題。今から練習して自分のやるべきことをやりたいと思う」

「歓声って自分のエネルギーになるんだなって改めて思いました」

――コースはカットラインを見られる状況?

「そうですね、何ホールかで見られる状況だった。ホワイトボードとか。カットラインは全く意識していなくて、自分の世界に入っていた。それ以前にスイングやアプローチに集中しないといけないと思ってやっていた」

――無観客試合だが、気持ちの奮い立たせ方は。

「奮い立たせ方はわかっていないけど、バーディーを獲った時にキャディーさんと喜んでいたけど、歓声がない。ギャラリーさんがいてくれた時の歓声って自分のエネルギーになるんだなって改めて思いました。声援が力になるし、アドレナリンも出る。それは本当にかなり痛感しました」

――ポジティブな面は。

「う~ん、今日は見つけられなかったです」

――今思うと、初日の2罰打がもったいない。

「いや、今日の方が悔しいです。今日の方がなんとかできたと思う。昨日の2打よりももったいないのが多い。やっぱりちょっと緊張していましたね。昨日までではないかもしれないけど、1打、1打かなりいろんなことを考えて打っていた。その中でも緊張感があった。疲労感は特にないですね」

――ホールアウト後にスコア提出所で時間がかかった。

「ルーリングの話をしていました。悔しいと思う瞬間は今回たくさんあったんですけど、出すもんじゃないなと思いました。自分が悪いので、出すもんじゃないと。全く泣いてないです(笑)」

――会見終了です。

「ありがとうございましたー!」(THE ANSWER編集部)