いよいよ25日開幕女子ゴルフ、昨季賞金ランク2位の渋野日向子がスマイル全開 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフのアース・モンダミンカップが25日から4日間、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72…

いよいよ25日開幕女子ゴルフ、昨季賞金ランク2位の渋野日向子がスマイル全開

 新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフのアース・モンダミンカップが25日から4日間、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で行われる。渋野日向子(サントリー)は23日にオンラインで会見。昨季逃した賞金女王について「眼中には入っていない」と語った。

 昨年、渋野は鈴木愛(セールスフォース)、申ジエ(韓国)との賞金女王争いで2位に終わり、最終戦で鈴木に栄冠を明け渡した。この日は逃したタイトルと今季に懸ける思いを問われたが「賞金女王に関してはもう特に悔いもなかった」と断言。さらに「今年は2020と21年を通してだと思うので、そこまで自分の目指すところ……眼中には入っていない状態ですね、今は」と言葉を並べた。

 今季の国内ツアーはコロナ禍で試合数が大幅に減少。賞金ランクは選手の総合的な実力を反映できないため、50位以内に与えられるシード権の付与は来年末までの順位で争う。「20-21シーズン」として統合することになったため、賞金女王争いも21年終盤まで持ち越される。

 渋野は昨年末の時点で今季最大の目標に東京五輪金メダルを掲げ、21年から米ツアーに本格進出することを描いていた。しかし、五輪は1年延期となり、昨年優勝して飛躍のきっかけとなった8月の海外メジャー・全英女子オープンも開催不透明な状況だ。今後の出場試合についてはチームと相談しながら決めていく方針で、刻々と変わるコロナの情勢も影響してくる。

 昨年から描いていた通りに21年から米ツアーに本格進出することになれば、日本ツアーの「20-21年賞金女王」は難しくなる。先の見通しを立てづらいコロナ禍では、目標として眼中に入れる状況ではないのだろう。「(オフにやったことを)しっかり実践する2020年にできたらなと思います」と虎視眈々と先を見据えた。

ツアーメンバーと再会で“エア・肘タッチ”「肘だけ出しました」

 この日は9ホールの練習ラウンドで調整。久々にツアーメンバーと再会し、笑顔を見せた。ファンにとっても待ちに待った姿だ。

「楽しみなのと久々なので緊張もありますね。本当に久し振りに大里桃子と木下彩にも会った。いつもならハイタッチやら、ハグやらいろいろするんですけど、今回は触れないようにめちゃくちゃ気を付けて肘を出しました。タッチもせず、肘だけ出しました(笑)」

 前夜は「個室で焼き肉を食べました。個室です」とスマイルのシブコ。今年のお気に入りウェアを問われると「今年はこれです。お花柄です」と、この日着ていたシャツをアピールした。「(無観客試合は)自分の声がカメラのマイクとかで聞こえちゃうと思うので、言葉には気を付けなきゃなって思ってます(笑)。アハハ」。112日遅れの開幕。ツアーにシブコスマイルが帰ってくる。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)