上田桃子、ようやく開幕で選手の“異変”察知　「みんな楽しそう。ワクワク感がある」

25日に女子ゴルフ開幕、上田桃子「どの選手も心待ちにした大会」

　新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れていた女子ゴルフのアース・モンダミンカップが25日から4日間、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCC（6622ヤード、パー72）で行われる。ツアー通算14勝の上田桃子（フリー）は23日にオンラインで会見。練習ラウンドを終え、112日遅れの開幕へ心境を明かした。

　上田は率直な胸の内を語った。3月5日に開幕予定だったツアー。「開幕するのが決まってからは結構あっという間だったので、いよいよ開幕かというのが率直な気持ちです」と笑みを浮かべた。今大会は検温や消毒、PCR検査など万全の感染対策を実施。「どの選手も心待ちにした大会。まずは4日間やり切りたいのと、大前提としてみんなが健康であること、大会を成功させることへの自覚を持ってプレーしていきたい」と責任感をにじませた。

　例年は3月に沖縄で開幕する。コースではオフ明けの選手、関係者たちが年始めの挨拶をするが、違った雰囲気を感じ取ったという。

「みんなに久々に会ったという感覚がない。例年の開幕戦は『今年もよろしくお願いします』という雰囲気があるけど、開幕戦の雰囲気はない。『久しぶりー』と言うことはあったけど、いつもと違う開幕戦なんだなということは感じました。みんな楽しそうですね。ワクワクしている感が伝わってきました。例年の開幕戦は緊張感があるけど、私も含めて選手たちは心待ちにしているというのを感じました」

　約2か月は地元・熊本で、開幕が決まってからは東京、千葉で調整してきた。例年より練習量は減ったが、コースには週1、2回は出ていたという。それでも、先週は大会コースで練習し「ショットは振れていると思う」と好感触のようだ。

「まずは自分が感染しないことが大前提。久々にやれることでゲーム感覚で臨めるように楽しんでプレーしたい。しっかり4日間プレーしたいし、自分が成功させるんだという気持ちでいたい」。34歳のベテランは準備万端でツアーに臨む。（THE ANSWER編集部）