バーンリーは22日、マンチェスター・シティ戦で試合会場上空に小型機を飛ばし、不適切なバナーを掲げた一部サポーターの行為を糾弾した。 バーンリーは同日、敵地エティハド・スタジアムで行われたプレミアリーグ第30節のシティ戦を0-5で敗戦した。…

バーンリーは22日、マンチェスター・シティ戦で試合会場上空に小型機を飛ばし、不適切なバナーを掲げた一部サポーターの行為を糾弾した。

バーンリーは同日、敵地エティハド・スタジアムで行われたプレミアリーグ第30節のシティ戦を0-5で敗戦した。

しかし、そのショッキングな敗戦よりも物議を醸したのは、一部サポーターによる愚行だった。

アメリカのミネソタ州で、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさん(享年46)が、白人警官によって身柄を拘束された際に殺害された一件をキッカケに、現在世界中で人種差別への抗議活動が盛んとなっている。

今週に再開されたプレミアリーグでも、全クラブがユニフォームネームを“Black Lives Matter(黒人の命は大事)”とする特別なユニフォームを着用し、抗議活動の代名詞となっている、ひざまずくアクションを試合前に行っている。

そういった中、前述の一戦の開始直後にはスタジアムの上空に“White Lives Matter Burnley(白人の命は大事”と書かれたバナーを掲げる小型機が飛行。“Black Lives Matter”キャンペーンを揶揄する不適切な行為として、物議を醸した。

今回の一件を受けて、クラブは試合のハーフタイム中に公式声明を発表。クラブとして今回の行動を強く非難すると共に、今後当局との連携を通じて実行者を特定し、スタジアムへの生涯入場禁止処分を科すことを明らかにした。

「バーンリーは、月曜日の夜にエティハド・スタジアムの上空に航空機を飛ばし、攻撃的バナーを掲げた行為の責任者を強く非難する」

「今回の責任者はターフ・ムーア(バーンリーの本拠地)で歓迎されないことを明確にしたい。今回の行為はクラブが何を支持しているかを表したものでは決してない」

「我々は当局と十分な連携を取って実行者を特定し、生涯入場禁止処分を科す」

「クラブは性別、宗教、信仰など様々なものを尊重してきた誇り高い実績があり、あらゆる類の人種差別に抵抗している」

「プレミアリーグ、マンチェスター・シティ、“Black Lives Matter”のキャンペーンに協力頂いたすべての方々に対して心から謝罪します」

さらに、バーンリーでキャプテンを務めるイングランド人DFベン・ミーは同試合後、クラブの考えと同じくサポーターによる愚行に憤りを見せている。

「僕たちのファンの一部がスタジアムの周辺であのようなメッセージを掲げたことを恥ずかしく、残念なことだと思っている」

「彼らの主張は的外れなものであり、僕たちはあのメッセージを見たときに失望した」

「自分たちを含め多くの人がこういった問題に対して、きちんと学ぶ必要がある。そして、今回の行動は僕たちが目指すべきものと全く異なるものだ」

「ただ、この行為は僕たち、クラブ、大多数のファンが支持するもの、考えていることを表したものではない。それはあくまで一部による行為なんだ。ただ、今回の出来事に動揺している」

「個人的に本当に恥ずかしい気持ちだし、動揺している。あのような行為が自分たちのクラブと関連付けられて話されることに腹が立っているよ」

「ああいったものは試合で見たいものではない。僕たちは全面的に今回の行為を非難するし、失望を感じている」