<UEFAチャンピオンズリーグ:パリSG0-1ドルトムント>◇7日(日本時間8日)◇準決勝第2戦◇パリドルトムント(ドイツ)がアウェーでパリ・サンジェルマン(フランス)を1-0で下し、2戦合計2-0で決勝進出を果たした。後半5分に35歳のベ…

<UEFAチャンピオンズリーグ:パリSG0-1ドルトムント>◇7日(日本時間8日)◇準決勝第2戦◇パリ

ドルトムント(ドイツ)がアウェーでパリ・サンジェルマン(フランス)を1-0で下し、2戦合計2-0で決勝進出を果たした。後半5分に35歳のベテランDFマッツ・フンメルスがCKから頭でゴールを奪い、準優勝だった2012-13年以来、11年ぶり3度目のファイナル切符をつかんだ。決勝は6月1日、ロンドンのウェンブリースタジアムで行われる。1996-97年以来、27年ぶり2度目の優勝へあと1勝と迫った。

第1戦をホームで1-0と先勝したドルトムントは、前半から押し込まれる展開が続いたが、ゴール前にブロックを敷いて守った。

前半31分にはパリSGのエース、エムバペが左サイドから鋭いドリブルでカットイン。最後はFWデンベレが右足でゴールを狙ったが、ゴール右に外れた。エムバペの高速ドリブルに1人、2人とはがされても、シュートコースはつくらせず粘り強く対応した。

すると前半35分、ドルトムントは自陣からのカウンターを仕掛け、FWアディミエが素早いドリブルで一気にフィニッシュまで持ち込む。シュートはGKドンナルンマにセーブされ、ゴールとはならなかった。

0-0で折り返した後半、均衡を破ったのはドルトムントだった。左CKからMFブラントが鋭いボールをゴール前に入れると、中央へ潜り込んだフンメルスへピンポイントで渡る。正確なヘディングをたたきこみ、第1戦に続けて先取点を奪った。

2戦合計で2点差とされたパリSGは猛攻を開始。後半17分にDFヌーノ・メンデスが左足シュートを放つが、右ポストを直撃した。同20分にはゴール前でドリブル突破を仕掛けたデンベレが倒され、ペナルティーラインぎりぎり外でのFKを獲得。途中出場したFWアセンシオが左足で狙うが壁に当たり、すぐさまクリアされた。

後半35分には波状攻撃からアセンシオが左足でゴールを狙うが、ドルトムントの分厚い守備網の前にブロックされる。続けざまにエムバペが右サイドからシュートしたが、これはゴール右に外れた。

さらにパリSGは後半37分、右サイドからのFKでDFマルキーニョスがヘディングシュートを放つも、ゴール左へ外れる。ボール支配率は65%を超え、シュート数はこの時点で24本を数えたが(ドルトムントは7本)ゴールを奪えず。2戦続けて完全にドルトムントの手の内にはまった。

後半41分にゴール前からエムバペがボレーシュート。今度はクロスバーをたたき、エムバペは頭を抱えた。パリSGはドルトムントをゴール前にクギ付けにし、次々とシュートの雨を降らせる。それでもGKコベルの堅守も光るなど、全員が戻ってゴールにカギをかけた。

ドルトムントが徹底したディフェンス戦術で、最終的にシュート31本を浴びながら、ホームに続いて1-0の勝利をつかんだ。

決勝の相手は翌日に行われるバイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリードの勝者となる。11年前にはBミュンヘンとのドイツ対決に敗れている。