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 11月9日から中国広東省中山市で開催される第2回BFA女子野球アジアカップの連覇をかけて、9月7日から2日間の関西・淡路島合宿から始動した「侍ジャパン女子代表・U-18マドンナジャパン」。全20選手中11選手が参加した今合宿中、ひときわ目立つ「野球女子」を見つけました。

 アップから率先して声を出し、バッティングはいつもフルスイング。ブルペンに入れば最速117キロを出す力のあるストレートを投げ込み、遊撃手に入ったノックでもアグレッシブに前へ出て打球に向かっていく。

これは何か期するものがあるはず!とさっそく、練習後に話を聞いてみることにしました。

 「みんなの意識が高いので野球が楽しいです!」

 開口一番、元気な声で返してくれた彼女の名は折尾愛真高校(福岡)3年の瀧石かの子さんです。

 瀧石さんは大分県玖珠郡玖珠町の出身。日田林工業高校(大分)で野球をしていた4学年上の兄・楓さんの影響で野球を始め、玖珠町立玖珠中では軟式野球部の投手・遊撃手を兼務すると同時に、女子軟式野球チーム「オール大分ガールズ」に所属。3年時には「全日本中学女子軟式野球大会」初代女王獲得に貢献しました。

 当然多くの名門高校から声がかかる中、瀧石さんが選んだのは、女子野球では2015年創部と新興の折尾愛真でした。男子野球部は小野泰己(富士大-阪神)や、昨年の第100回記念大会では北福岡代表として甲子園初出場・巨人ドラフト5位の松井義弥を輩出している強豪校です。

「体験練習に参加してもきびきびと練習していたし、無名から力を付けて強いチームを倒したかった」と粋な理由で越境入学の道を選択した瀧石さんは、2年時からエースへ。最後の夏は全国高等学校女子硬式野球選手権大会で初のベスト8入りを果たし、今回の代表入りとなりました。

「昨年からいろいろ注目して頂いている中で、技術だけではダメなことを学んだので、日本代表に選ばれた責任と自覚を持って、声を上げてプレー以外でも目立ってチームを引っ張りたいと思っています。そして先輩たちの王者を受け継いでいくと同時に(侍ジャパン女子代表)トップチームが世界一なので、世界一らしく謙虚な気持ちで戦いたいです」

 大会へ向けては、このように意気込みを述べた瀧石さん。ではその先に彼女が描いているものとは?

「将来は女子野球関係の仕事について・・・・・・地元に女子野球チームを作りたいです」

 159センチの小さな体に詰まっている大きな夢。その第一歩として瀧石 かの子さんは侍ジャパンのユニフォームを身にまといます。

取材:寺下友徳