「彼の世界ランクよりも、すでにずっといい選手」と米記者称賛 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーの「チャールズシュワブ・チャレンジ」が14日(日本時間15日)、米テキサス州・コロニアルCCで行われ、コリン・モリカワ(米国)とのプレーオフを制した…

「彼の世界ランクよりも、すでにずっといい選手」と米記者称賛

 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーの「チャールズシュワブ・チャレンジ」が14日(日本時間15日)、米テキサス州・コロニアルCCで行われ、コリン・モリカワ(米国)とのプレーオフを制したダニエル・バーガー(米国)が優勝した。プレーオフで敗れたものの、優勝まであと一歩のところまで迫った23歳の新星モリカワに、米メディアの注目が集まっている。

 ミリ単位の正確性が勝敗を分けた。通算15アンダーで、バーガーとのプレーオフに突入したモリカワ。その1ホール目、約1メートルの距離からのモリカワのパーパットが、わずかに外れボギーに。パーとしたバーガーに惜しくも及ばず優勝はならなかった。

 米スポーツ専門局「ESPN」は、「PGAツアー再開から何を学んだか」と題して記事を掲載。4名の識者が今大会を振り返り、「2020年の残りの日程で注目すべき選手」にモリカワの名前があげられた。

 ボブ・ヘイリング記者は、「ダニエル・バーガーとのプレーオフでのパットミスは、心を痛めるだろう。しかしモリカワのプロキャリアは、21大会連続予選通過という素晴らしいスタートを切っており、1勝と2位を記録している。彼は勝てなかったが、彼の27位という世界ランクよりもすでにずっといい選手のように見える」とモリカワの安定感を称賛した。

タイガー・ウッズの記録更新にも期待がかかる

 米カリフォルニア州ロサンゼルス出身の日系米国人であるモリカワ。カリフォルニア大学バークレー校に在籍していた2016年には、世界アマチュアランキングで1位に。2019年にプロ転向すると、デビュー戦の「RBCカナディアンオープン」から21大会連続で予選通過を果たしている。

 米スポーツ専門局「NBCスポーツ」は、「コリン・モリカワの目標は、タイガー・ウッズのこの記録を破ること」と題した記事の中で、ウッズが持つ「プロデビューから25大会連続予選通過」という過去30年で最長の記録を更新する可能性に言及。21大会連続という記録についても「この偉業は、モリカワが毎週のように初めてのコースでプレーしている中で、達成されたことが特に素晴らしい」と適応力の高さを指摘した。

 また、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「コリン・モリカワがPGAツアーの休止から、世界最高の選手のひとりとして姿を現す」とモリカワを特集。同時期にプロ転向したマシュー・ウルフ(米国)、ビクトル・ホブランド(ノルウェー)とモリカワを比較しながら、「モリカワは1年前にプロ転向したグループの中で最高の選手であり、地球上で最高の選手たちの中に含まれる」と実力に太鼓判を押した。

 ゴルフ界の次世代のスターとして一気に注目を集める存在となったモリカワ。今季残りの大会でどのようなプレーを見せてくれるだろうか。(THE ANSWER編集部)