1960年秋、神宮の杜で球史に残る名勝負が行われた。徳武定之主将(当時、現定祐コーチ、昭36商卒=東京・早実)率いる早大が宿敵慶大と優勝を懸けて繰り広げた、『早慶6連戦』だ。11月6日から12日(10日は休養日)にかけ、6日間で集まった観…


 1960年秋、神宮の杜で球史に残る名勝負が行われた。徳武定之主将(当時、現定祐コーチ、昭36商卒=東京・早実)率いる早大が宿敵慶大と優勝を懸けて繰り広げた、『早慶6連戦』だ。11月6日から12日(10日は休養日)にかけ、6日間で集まった観衆は38万人。テレビ各局もこぞってこれを放送し、日本中の野球ファンを熱狂させた。半世紀以上が経った今でも『伝説』として語り継がれている激闘から、今年の東京六大学秋季リーグ戦で60周年となる。それを記念し、4月12日から5月17日まで毎週日曜日、計6週にわたって各試合を振り返る。