公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)のクライミング普及委員会は6月1日、新型コロナウィルス感染症拡大防止のための政府による緊急事態宣言が全国で解除されたことを受けて、「岩場でのクライミング再開に関するガイドライン」…
公益社団法人 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)のクライミング普及委員会は6月1日、新型コロナウィルス感染症拡大防止のための政府による緊急事態宣言が全国で解除されたことを受けて、「岩場でのクライミング再開に関するガイドライン」を発表した。
JMSCAは5月27日に「クライミングジムの営業再開に向けた感染予防指針」(スポーツクライミング医科学委員会からの提言)を発表しており、クライミングジムのみならず岩場においても行動指針を示した形となった。
このガイドラインはあくまで「現段階のもの」であり、「今後の感染状況を踏まえて、逐次見 直す可能性がある」という。
6月2日の深夜に東京都で「東京アラート」が発動されるなど、まだまだ油断はできない状況だ。岩場や地元住民の方々、そしてクライマー同士の身体を守るためにも、ガイドラインを一読するとともに、協会からのアナウンスを確認した上で、慎重に行動しよう。
岩場でのクライミング再開に関するガイドライン
◎ 国、地方自治体、スポーツ庁、日本スポーツ協会等のガイドラインやルールを遵守しましょう。
◎ その岩場に独自のルールがある場合にはそのルールを遵守しましょう。
◎ 発熱、咳、倦怠感、息苦しさ、味覚・臭覚の異常等の症状がある、家族に感染症陽性とされた人がいる等、自らが感染している可能性がある場合には、クライミングを見合わせましょう。
◎ 三密(密閉、密集、密接)をできるだけ避けましょう。
◎ 移動中、クライミング中にかかわらず、事故を起こさないように注意しましょう(感染者が事故を起こせば、救急隊や医療関係者に感染拡大のリスクがあるため)。
◎ 岩場への移動(アプローチ含む)に関する注意 移動中の三密に留意しましょう。
・移動中はマスクを着用しましょう。
・地元住民とは距離を保ちましょう。
・定められた駐車場以外は利用しないようにしましょう。
◎ 岩場での行動に関する注意(三密のうち密集、密接に注意)
岩場で密集・密接のおそれがある場合には、マスクを着用しましょう。
・ロープをはじめとするギア等は持参し、共有しないようにしましょう。
・パーティーは4名以下を原則的単位とし、パーティー内でも距離を保ちましょう。
・他パーティーと距離を保ちましょう。
・用便の場所・方法に注意しましょう。
・全てのゴミはビニール袋に密閉して持ち帰りましょう。
文・金子修平