オープン化以降の男子テニスで、現時点で歴代最高勝率(83.2%)を誇るラファエル・ナダル(スペイン)。だが、ナダルは左利き相手により強さを発揮していると、ATP(男子プロテニス協会)が報じている。ナダルは現役選手の中で、対左利きの勝率も1位…

オープン化以降の男子テニスで、現時点で歴代最高勝率(83.2%)を誇るラファエル・ナダル(スペイン)。だが、ナダルは左利き相手により強さを発揮していると、ATP(男子プロテニス協会)が報じている。

ナダルは現役選手の中で、対左利きの勝率も1位となっている。

【対左利き勝率トップ5(現役選手)】

1位:ナダル 104勝15敗 87.4%

2位:ロジャー・フェデラー(スイス) 129勝37敗 77.7%

3位:アンディ・マレー(イギリス) 85勝25敗 77.3%

4位:ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 118勝36敗 76.6%

5位:ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス) 65勝22敗 74.7%

ナダルは2位のフェデラーに、約10%の差をつけている。ちなみに現在ナダルは、左利き相手に14連勝中。2017年「ATP1000 モントリオール」でデニス・シャポバロフ(カナダ)に敗れて以降、2年以上左利き相手に敗れていない。

ただこれだけだと、ナダルが左利きである自分自身と戦うことがない、というのも大きな要因だと考えられる。

しかしナダルは、彼が台頭する前を含めたオープン化以降でも対左利き勝率が1位となっている。

【対左利き勝率トップ5(オープン化以降)】

1位:ナダル 104勝15敗 87.4%

2位:ピート・サンプラス(アメリカ) 143勝27敗 84.1%

3位:アンディ・ロディック(アメリカ) 73勝17敗 81.1%

4位:ボリス・ベッカー(ドイツ) 135勝33敗 80.4%

5位:ジミー・コナーズ(アメリカ) 179勝46敗 79.6%

ナダル自身は、2016年「ATP1000 インディアンウェルズ」で左利きのジル・ミュラー(ルクセンブルク)に勝利した際、「左利きか右利きかは問題ではないよ」「"全豪オープン"ではフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)とプレーした。負けることもある。そして負けた。それだけだよ」と、対戦相手の利き手については気にしていない発言をしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのナダル

(Photo by Fred Lee/Getty Images)