写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:ittfworldリアム・ピッチフォードやポール・ドリンコールら卓球イングランド代表は、新型コロナウイルスの影響で自粛が続く中、Zoomを用いたセミナーに参加し、若手選手に経験を共有してい…

写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:ittfworld

リアム・ピッチフォードやポール・ドリンコールら卓球イングランド代表は、新型コロナウイルスの影響で自粛が続く中、Zoomを用いたセミナーに参加し、若手選手に経験を共有しているとETTU(ヨーロッパ卓球連合)がホームページ内で伝えた。

好調を維持も大会が中断

ピッチフォードとドリンホールは、3月初旬のカタールオープンで、ワールドツアーのダブルス決勝に進出した初のイングランドペアとなり、ピッチフォードは自身初のシングルス決勝に進出した。




写真:ピッチフォード(写真左)、ドリンコール/提供:ittfworld

好調を維持していた両選手だったが、新型コロナウイルスの影響でその直後に予定されていた五輪予選は延期となった。

現在、彼らは英国で過ごしており、ピッチフォードは「私にとって悪いタイミングでしたが、自分のこれまでのプレーを振り返り、次の大会に向けて考える時間にもなりました」と前向きにコメントしている。

ピッチフォードはこの状況下で練習環境には苦労したようだ。「最初は家に卓球台がなかったので、フィジカルトレーニングばかりしていました。でも、VICTASさんが卓球台を送ってくれ、今は卓球の練習とフィジカルトレーニングを行っています」。

一方、ドリンコールは、自宅に卓球台がないため、練習できないという。「練習面では、卓球台がないので大変です。五輪予選に向けてとても良い状態だったけど、いずれまた試合に出ることになるだろうし、その時には体調を整えておかないと」と未来を見据えた。




写真:ポール・ドリンコール(イングランド)/提供:ittfworld

続けて「人々の健康の方がはるかに重要。ただ、私が前向きにいられるのは、家族と過ごす時間が増えたためです」と家族サービスに時間を割き、充実している一面も覗かせた。

イングランドは若手選手をZoomでフォロー

また、イングランドでは、テクノロジーを上手く利用しているとETTUは伝えている。この困難を国内で協力して乗り越えるため、コーチ向けやクラブ向けのウェビナーが開催されているという。

さらに7歳から11歳までの新人選手を対象としたプログラムもあり、毎週Zoomでライブセッションが行われ、先週にはイングランド女子のマリア・ツァプツィノスが参加した。また、ピッチフォードやドリンコールらもZoomのセッションに参加し、若手選手たちと経験を共有している。

イングランドでは、トップ選手、若手選手関係なく、卓球をプレーする者同士がテクノロジーを活用し、苦境を乗り越えようとしている。

文:ラリーズ編集部