第9回 ボールを上げるアプローチを打つここまでのレッスンページ一覧はこちら>> 内田理央(うちだ・りお)さんが、ゴルフに初挑戦! 6カ月でコースデビューを目指します。指導するのは、初心者からプロまで、幅広い層にレッスンを行なっている関…



 

第9回 ボールを上げるアプローチを打つ

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 内田理央(うちだ・りお)さんが、ゴルフに初挑戦! 6カ月でコースデビューを目指します。指導するのは、初心者からプロまで、幅広い層にレッスンを行なっている関浩太郎コーチ。第9回は、グリーン上のピンにボールを寄せていくショット、アプローチの中でも、ボールを高くふわっと上げてグリーン上でピタッと止まる打ち方に挑戦します。

↓【動画】ボールを上げるアプローチを打つ

内田理央(以下内田)先生、今回もアプローチの練習ですよね。

関浩太郎(以下関コーチ)そうです。

内田 前回はコロコロ転がすアプローチをやりましたが、今回は……?

関コーチ ふわっと上げて、ピタッと止まるアプローチですね。

内田 それが難しいと聞いたんですが……。

関コーチ 今までアイアン、ドライバー、転がすアプローチとやってきましたが、今回がいちばん難しいと思います。

内田 いちばん難しい!?

関コーチ 山場になると思います。

内田 えーっ! ちょっと緊張します。終わるかな……。

関コーチ ここでちょっとくじける方は多いんですが、ちゃんとした打ち方をお教えするので大丈夫です。頑張っていきましょう!

内田 はい!

アプローチウェッジで
ボールが上がる高さをコントロールする

関コーチ まずクラブの簡単な説明です。今回使うアプローチウェッジは、転がすアプローチで使った8番アイアンと比べると、クラブの長さも違いますが、クラブヘッドのロフト(傾斜の角度)が違うんですね。8番アイアンはロフトが立っているけど、アプローチウェッジはロフトが寝ています。

 ですから、同じようにクラブをボールにぶつけても、アプローチウェッジのほうが、ボールはよりふわっと上がります。

内田 ちょっと飛ぶんですか?

関コーチ 高く上がるということですね。では、ちょっと僕が打ってみましょう。

内田 はい、お願いします。

関コーチ 目標の高さの違う位置に、今、3本テープが貼ってありますが、高いほうのテープを狙っていきます。(上から2番目の赤いテープの高さに飛ぶ)

内田 おお、本当だ。

関コーチ 次は緑のテープ。(いちばん高い緑のテープのところへ打ちます)

内田 すごい! 自分でそんなにコントロールできるんですね!

関コーチ そうなんです。高さをコントロールできるということは、ボールを落とす場所もコントロールできることになります。こうした狭いスペースでボールを遠くに飛ばせない場合には、高さをコントロールするイメージを持って練習していただくと、アプローチの距離感を養えます。

 ショットの場合は、思いきり振って、クラブ任せで飛ばしたらよかったんですけれども、アプローチの場合には、80ヤード、50ヤード、30ヤード、10ヤードなど、自分の力加減で調整しなくてはいけないので、高さをコントロールするように練習していただくのがいちばんいいかと思います。

内田 はい。

関コーチ では、ちょっと打ってみましょう。

ヘッドの重さを使って
クラブをボール下に落とす

関コーチ 今回はアプローチですので、思いきりは振りません。クラブを振り上げる高さを、腰の高さと肩の高さと2種類決めていただいて、振ります。

内田 腰というのはこんな感じですか。

関コーチ そうです。振り上げる時にクラブが腰の高さまで上がり、反対も打ったあとはちょうど腰の高さまで上がります。このぐらいで打ってみます。これでうまくいくと、ボールは赤線と緑線の間くらいに当てられると思います。

内田 (ボールは上がらずに転がってきます)全然ダメだぁ……。難しい!

関コーチ どうしてボールが上がらないかと言うと、まず気持ちです。

内田 気持ち!?

関コーチ はい。

内田 気持ちが大事なんだ!

関コーチ 僕が打つ前に、ふわっと上げてピタッと止まるって何回も言っちゃてますから、ふわっと上げなくちゃいけないと思ってますよね。

内田 思ってます。

関コーチ ふわっと上げるんですけれども、フェース面が上に向いていますから、ボールを勝手に上げてくれます。そこを忘れてしまって、自分で上げようとしているんですね。

内田 じゃあ、そういうのは考えないで、自分でと言うよりはこの子(クラブ)がボールを上げてくれると思えばいいんですね。

関コーチ そのとおりです。ボールの下にクラブヘッドをストンと落とせば、ボールは上がります。ところが、ボールを上げようとしてヘッドを上に上げると、フェース面にボールが当たらないから、ボールが上がらないんですね。

内田 なるほど。(1球打つ)さっきよりちょっと上がった!

関コーチ クラブを上げたときに、手首を左の親指方向にちょっと折ってみてください。それでクラブの先(ヘッド)は重いですから、手首のスナップを使いながら、自分の力じゃなくて、ヘッドの重さを使ってクラブを落としてみてください。

内田 (クラブヘッドを落とす練習をしながら、腰を回転させます)そういうことか! なるほど!

関コーチ ボールの手前あたりを、ドーンと叩いちゃってください。

内田 (打ってボールが上がる)上に上がった!

関コーチ ちょうど今、赤線と緑線の間くらいにふわっと上がりましたよね。

内田 本当だ。これがコツなんですね。

関コーチ クラブヘッドがボールの下に潜り込まないと当たらないので。クラブを振り下ろすほうがボールはより高く上がるんです。

内田 面白いですね。(もう1球打って真っすぐ上がる)

関コーチ おっ! いい感じです。

内田 わかってきました!(もう1球打って真っすぐ上がり、かなり高い位置に)

関コーチ すごい上がりました! 今、緑線の上まで上がりましたね。

内田 それはあまりよくないんですか?

関コーチ 上がれば上がるほど、うまいんです。

内田 そうなんですね。うれしい!

関コーチ 慣れてきたら、8番で転がして黄色線(3本のうちのいちばん下の線)の下に転がす。アプローチウェッジで赤線と緑線、そして緑線の上といった感じで、高さをコントロールするようにして、バリエーションを持たせて練習をするといいです。

内田 ひとつ難しい壁を越えた気がします。

関コーチ 難なく越えてしまいましたね!

内田 この調子で、次も頑張ります!

関コーチ はい。頑張っていきましょう。

■プロフィール 内田理央(うちだ・りお)
1991年9月27日生まれ、東京都出身。2010年にデビューし、グラビアアイドルとして活動するほか、タレントとしてバラエティ番組に多数出演。舞台でも活躍した。2014年『仮面ライダードライブ』のヒロインに抜擢され本格的に女優デビュー。近年ではフジテレビ『海月姫』、テレビ朝日『おっさんずラブ』などのドラマに出演。昨年は日本テレビ『向かいのバズる家族』、今年はテレビ東京『来世ではちゃんとします』で主演を務めている。NHK BSプレミアム時代劇『明治開花 新十郎探偵帖』では、時代劇に初挑戦。「MORE」専属モデル。
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取材協力/SEKI GOLF CLUB 目黒
※この企画の収録は3月25日に行ないました