昨年日本ツアー参戦した26歳ペ・ソンウが好調、その背景にあるものとは… 新型コロナウイルスの影響で日本の女子ゴルフツアーは中止が続いているが、先駆けて開幕したメジャー・KLPGA選手権では昨年から日本ツアーに参戦している26歳ぺ・ソンウ(韓…

昨年日本ツアー参戦した26歳ペ・ソンウが好調、その背景にあるものとは…

 新型コロナウイルスの影響で日本の女子ゴルフツアーは中止が続いているが、先駆けて開幕したメジャー・KLPGA選手権では昨年から日本ツアーに参戦している26歳ぺ・ソンウ(韓国)が好調をキープ。韓国メディアは急成長している要因について分析し、韓国選手が日本ツアーで伸びる背景に迫っている。

「日本で急成長したペ・ソンウ…ワイヤー・トゥー・ワイヤー優勝挑戦」と見出しを打って報じたのは、韓国紙「ヘラルド経済」だった。単独首位で迎えた第3ラウンド前に特集された記事では、興味深い分析を掲載。「韓国と近く移動が便利で、ツアー経費も少なく、大会数も年間30以上で数十年前から韓国女子プロたちの挑戦が続いている」と紹介した。

 シン・ジエ、アン・ソンジュ、イ・ボミ、キム・ハヌルら、歴代選手の名前を挙げた上で「多くの選手たちが日本の舞台での成功時代を切り開いた。彼女らは多くの大会優勝トロフィーを収集し、富と名誉を得た。さらに重要なのは技術の向上である」とし、韓国選手が日本ツアーで成長できる要因について分析した。

「JLPGAツアーは昔から大会期間中、コースを完全に閉鎖したまま試合を運営する。したがって、試合を終えた後は好きなだけゴルフ場内でドライビングレンジ練習やグリーンなどで多様な練習が可能である」

 続けて「このような良い環境によって日本の舞台に進出した韓国選手の中では短い期間で際立って技術を向上させた選手が多い。特に韓国選手たちが弱いバンカーショットとパッティングなどのショートゲームが見違えるほど上手くなる」と指摘。「昨年、日本の舞台に進出したペ・ソンウもこのような過程を踏んでいるようだ」と伝えた。

パットの進化も分析「韓国では入るパットが日本では入らない」

「ノーボギープレーの原動力はショートゲーム技術の向上にある」とし、本人の第2ラウンド後のコメントを紹介。「日本でバンカーの練習をたくさんしたからか、バンカーに入っても自信があったし、アプローチをしてもパーセーブできそうな気がした」とし、好調だったパットについても「日本のツアーで学んだグリーンの傾斜を読む練習が役立った」と振り返ったという。

 記事では「ペ・ソンウのパッティングが良くなったことにも理由があった」とも分析しており、背景にある日本のコース事情について触れている。

「日本は50、60年経ったコースが多い。古いゴルフ場なので芝が固くホールに落ちるゾーンが狭い。韓国ではホールにかかって落ちそうだとするパットが日本では入らない。このような理由でパッティングがさらに正確でなくてはならなくて力の調節も上手くやらなければならない。日本のツアーで生き残るためにペ・ソンウはさらに精密に練習をしてきて、今大会で大きな力となった」

 こうした背景もあり、昨年日本ツアーに参戦したペ・ソンウも急成長を遂げていると分析。3日目で2位に後退したが、最終日に逆転し、進化を証明する優勝を飾れるか、韓国でも熱視線が注がれている。(THE ANSWER編集部)