テニス界が活動停止となっている中、世界中のテニスファンたちは実際のプレーを見たくて仕方がない状況だ。しかし残念なことに、世界が新型コロナウイルスのパンデミックから解放されない限り、それは不可能…

テニス界が活動停止となっている中、世界中のテニスファンたちは実際のプレーを見たくて仕方がない状況だ。しかし残念なことに、世界が新型コロナウイルスのパンデミックから解放されない限り、それは不可能なのである。この中止となったイベントなどの埋め合わせとして、テニス選手たちはSNSにとても興味をひく内容を投稿している。先日は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とマリア・シャラポワ(ロシア)がInstagramのライブ配信を行い、ファンたちを楽しませた。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

二人は、選手としてまだ新人だった頃にディナーデートをしたという甘い思い出を語った。ジョコビッチが初めてグランドスラムで優勝するより前に、二人はカリフォルニア州インディアンウェルズで行われたエキシビションの混合ダブルスで対戦していた。

シャラポワは、「あなたがグランドスラムタイトルを獲得するよりずっと前で、私もあなたも若かった。確か、私たちは混合ダブルスの試合をしていて、あなたが『もし俺が勝ったら、君がディナーをおごらなきゃいけない』って言ったの。それに対して、私は『ええと、誰?この子』って言ったわ」と振り返った。

その日、ジョコビッチは試合に勝ち、シャラポワをディナーデートに誘うことになった。初めはあまり乗り気ではなかったシャラポワだが、思い直して誘いを受けたそうだ。二人は日本料理店に行った。

そして、シャラポワは当時ジョコビッチが持っていた古い“コダック”について明かし、「あなたは古いコダックのカメラを取り出して、ウェイターに私たちの写真を撮ってと頼んだの。私は『このディナーのために自分をオークションに出した気分』と感じたわ。私たちが誰と一緒にプレーしたのかは全然覚えてないんだけど、このディナーと古いカメラのことはよく覚えているわ」と付け加えた。

ジョコビッチは、シャラポワが話す10年以上前の二人の初ディナーデートの思い出について、1つ1つ全てにうなずいた。そして、二人の人生における心温まるエピソードをもう一度詳細に思い出し、とても喜んでいた。しかし、ジョコビッチは話題に出たビンテージのコダックカメラをなくしてしまったそうだ。

二人が友達となってからとても長い時間がたった。二人はどちらもラケットブランドのHEADがスポンサーとなっているため、その広告で共演も果たしている。

シャラポワは今年2月に自身のテニスキャリアに終止符を打ち、2020年の「全豪オープン」が彼女にとって最後のプロ大会となった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2011年ニューヨークでイベントでのジョコビッチ(左)とシャラポワ(右)

(Photo by Charles Eshelman/FilmMagic)